各地で発生する地震、増加傾向にある集中豪雨など、甚大な被害をもたらす自然災害への対応が迫られている。こうした自然災害への対応は、災害の種類や場所、規模等に関する適切な情報収集と、災害に対する最適な判断と行動をとることが必要とされる。特に、教育現場の教師は子どもたちの身を守るために適切な判断が求められる。しかしながら、将来教師を目指す教員養成のカリキュラムには自然災害や防災教育の内容に対する一貫した授業は導入されていない。本研究の意義は、自然災害による防災・減災教育の内容を整理し、大学の教員養成段階において、地域の実情に応じた、教科を越えた系統的な授業内容の構築を試みたことである。
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