• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実施状況報告書

教科と連環した新しいアクティブラーニング型環境教育の確立と教育効果測定指標の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K02634
研究機関高崎経済大学

研究代表者

飯島 明宏  高崎経済大学, 地域政策学部, 教授 (70391828)

研究分担者 田子 博  群馬県衛生環境研究所, 水環境・温泉研究センター 大気環境係, 研究員 (40391809)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードテキストマイニング分析 / クロスカリキュラム / 情報量理論
研究実績の概要

環境教育の特長である『アクティブラーニングとの親和性の高さ』と『教科横断性』を活かし、本申請課題では教科教育と連環したアクティブラーニング型・環境教育モデルの確立を目的としている。当該年度には、生活科、理科、社会科、家庭科、道徳の5教科の学習指導要領解説を対象にテキストマイニング分析を実施し、各教科に離散した環境教育のコンテンツを可視化することに注力した。主な成果としては、特に「食と環境」のテーマに言及している教育コンテンツをそれぞれの教科の中から抽出することができ、それらの連関性を意識したクロスカリキュラムのマップを描くことができた。
また、アクティブラーニングにおける教育効果測定指標の開発に関しては、学習中の話し言葉から教育効果を測定するための方法論を確立することに注力した。筆者らがこれまでに開発してきたアクティブラーニング型の自然体験学習プログラムを試行し、学習者らの発話を記録したデータベースを用いて方法論の確立を目指した。一般的なテキストマイニング分析による方法では、語の「出現頻度」に着目して効果測定を試みるが、この方法に語の「出現種類」の要素も加味するために、情報量理論の適用を検討した。学習者の発話内容を平均情報量(エントロピー)に置き換えることにより、語の出現頻度と種類の両方を加味した評価指標が得られる可能性が示された。また、学習コンテンツへの習熟度のみならず、キーコンピテンシーの観点からアクティブラーニングへのエンゲージメントを把握するための小規模なコーパスの作成も行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初計画に掲げていた2年目の目標まで、おおむね到達できたと考えている。

今後の研究の推進方策

環境問題はテーマが幅広く、「食と環境」以外にも切り取り方は多様であると考えている。他のマップの描き方についても並行して可能性を探っていきたい。また、ある程度クロスカリキュラムの形が出来上がった段階で教育現場にて実践する計画であったが、昨今のコロナ禍の影響により予定通りの実施が困難であることが予想されている。オンライン等、別のアプローチの可能性を検討していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

年度末に参加を予定していた学会が、コロナウィルス感染症対策で開催されなかったため。
テキストマイニング分析の計算環境構築に活用することとする。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (6件) (うち国際学会 3件)

  • [学会発表] 情報量理論を応用した自然体験学習の効果測定2019

    • 著者名/発表者名
      門田奈々, 田子博, 飯島明宏
    • 学会等名
      日本環境教育学会
  • [学会発表] 貿易ゲームによるキーコンピテンシー育成の有効性~異質な集団で交流する力を中心に~2019

    • 著者名/発表者名
      原田千寛, 田子博, 飯島明宏
    • 学会等名
      日本環境教育学会
  • [学会発表] 小学校の教科教育を通じた食育の実現可能性~家庭科教育と第3次食育基本計画の対応分析2019

    • 著者名/発表者名
      志摩侑未, 飯島明宏
    • 学会等名
      日本環境教育学会
  • [学会発表] Is the Trading Game effective to develop Key Competencies? -Analysis from the competency of “Interact in heterogeneous groups”-2019

    • 著者名/発表者名
      Harada H., Tago H. and Iijima A.
    • 学会等名
      10th World Environmental Education Congress
    • 国際学会
  • [学会発表] Feasibility study of food education through the curriculum covered by elementary school -The potential of “Home economics”-2019

    • 著者名/発表者名
      Shima Y., Tago H., and Iijima A.
    • 学会等名
      10th World Environmental Education Congress
    • 国際学会
  • [学会発表] Application of information entropy for evaluating the educational effects by nature games2019

    • 著者名/発表者名
      Kadota N., Tago H. and Iijima A.
    • 学会等名
      10th World Environmental Education Congress
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi