研究課題/領域番号 |
18K02640
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
内山 有子 東洋大学, 健康スポーツ科学部, 教授 (30449996)
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研究分担者 |
衞藤 隆 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 名誉教授 (20143464)
佐々木 司 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (50235256)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 健康診断 / 健康管理 / 幼稚園 / 養護教諭 |
研究実績の概要 |
本研究では、全国の幼稚園における健康診断の実施状況や養護教諭の配置状況、保健室の設置設備などの実態調査を行い、わが国の幼稚園における幼児の保健管理の実態を明らかにし、幼稚園から小学校へのスムーズな保健管理の連携や幼児期から行うべき生涯を通じた健康づくりについて検討することを目的としている。 学校保健安全法および同施行規則より定められている健康診断は、児童生徒の発育状態や健康状態を把握し、疾病や異常を早期に発見できる機会となっている。しかし、2019年度に幼稚園養護教諭を対象として実施した小規模調査より、健康診断の検査項目のうち「ほぼ全員に実施される項目」が未実施の園があることが分かった。 そこで、上記の調査結果および先行文献を基に、当初計画の最終年度であった2020年度に全国から無作為抽出した1,000幼稚園で「幼稚園における健康診断の実態調査」および「幼稚園養護教諭の健康管理に対するインタビュー調査」を実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け一時延期とした。その後、2020年4月以降、質問紙調査およびインタビュー調査が実施できる時期を模索し検討を重ねているが、コロナウイルス感染症拡大防止対策による幼稚園の外部者入構制限や感染園児への対応、保護者への対応や教職員の感染など幼稚園の多忙な実情を考え2022年度も調査を延期した。 幼稚園における保健管理の実態は文部科学省においても十分に把握できていないため、本研究により幼稚園の保健管理の実状を把握することはわが国の幼児教育の質の保証と生涯を通じた健康づくりの基礎を形成することに大きな寄与が出来る研究である。 2023年度に上記調査を計画通りに遂行すべく、現在、質問紙調査の内容の精査、インタビュー調査の受け入れ先の検討などを幼稚園に確認し、感染症対策に十分な配慮を行いながら準備を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度までに分担研究者との複数回の研究会議、「幼稚園における保健管理」に関する国内外の文献収集、海外の幼稚園教諭やスクールナースとの幼児健康診断の実情や健康管理に関する情報交換、国立幼稚園2園、公立幼稚園2園、私立幼稚園2園を対象とした小規模調査などを行った。 2020・2021年度は、予備調査に基づき作成した調査用紙を用いて、全国の幼稚園で「幼稚園における健康診断の実態調査」「養護教諭を対象としたインタビュー調査」「幼稚園保健室の視察」を実施する予定であったが、コロナウイルス感染症拡大防止対策による幼稚園の外部者入構制限や感染園児への対応、保護者への対応や教職員の感染など幼稚園の多忙な実情を考え2022年度も調査を延期した 2023年度は上記の質問紙調査およびインタビュー調査を計画通りに遂行すべく、現在、質問紙調査の内容の精査、インタビュー調査の受け入れ先の検討などを行い、調査実施にむけた準備を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は全国から無作為抽出した約1,000幼稚園(国立49園、公立3,737園の10%、私立6,688園の10%)に「健康診断の時期・回数・検査項目」「保健指導の実施状況」「保健室の有無」「保健室の備品」などを問う質問紙を郵送し、回収、集計、分析を行う。 同時に「幼稚園養護教諭へのインタビュー調査」および「幼稚園保健室の視察」も実施する予定である。 上記の調査結果を総合的に分析し、幼稚園における保健管理の現状と小学校への健康情報のスムーズな連携の可能性を検討する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
全国の幼稚園で新型コロナウイルス感染症に伴う休園、職員の休職、外部からの来客者制限などの対応が行われたことにより、2020年度に計画していた全国での質問紙調査、幼稚園保健室の視察、幼稚園教諭へのインタビューなどを実施できなかった。 2023年度に約1000幼稚園で行う質問紙調査の封筒代・切手代などの費用、幼稚園訪問の交通費、幼稚園教諭への謝金などが発生するため、2022年に使用予定だった費用を2023年度に移行計上する。
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