研究課題/領域番号 |
18K02646
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研究機関 | 鹿児島国際大学 |
研究代表者 |
千々岩 弘一 鹿児島国際大学, 福祉社会学部, 教授 (90163724)
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研究分担者 |
劉 卿美 長崎大学, 言語教育研究センター, 教授 (00346941)
鈴木 慶子 長崎大学, 教育学部, 教授 (40264189)
前原 由喜夫 長崎大学, 教育学部, 准教授 (60737279)
長岡 由記 滋賀大学, 教育学部, 准教授 (90615915)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 手書き / キーボード入力 / フリッカー入力 / 創造力 / 世界標準のリテラシー |
研究実績の概要 |
昨年度行った調査研究の成果(文章作成行為における手書き群・キーボード入力群・フリッカー入力群との差異などの分析結果)を携えて、8月17日から8月24日の日程で、研究協力者であるアンネ・マンゲン教授(ノルウェー、スタバンゲル大学)を訪ね、文章作成行為等における手書きすることの学習能力発達上の意義について意見交換を行った。同行者は、鈴木恵子(長崎大学教育学部教授)・劉卿美(長崎大学言語教育研究センター教授)・長岡由紀(滋賀大学教育学部准教授)であった。 帰国後、アンネ・マンゲン教授から得た助言などを参考にしながら、長崎大学の学生の協力を得て、改めて手書き・キーボド入力・フリッカー入力と「創造力」との相関性に関する調査研究を行い、前原由喜夫(長崎大学教育学部准教授)によるデータ分析を行った。 なお、調査研究の分析結果などに関する打ち合わせが、新型コロナウィルス感染防止のためのメール会議にととどまっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
学校教育における文章作成などにおいて、PCやスマートホンなどの活用が浸透している状況の中、手書きすることで育成されてきた学習者の読み書き能力の発達に何らかの悪影響が生まれているのではないかという問題意識のもと、大学生を被験者として実験的調査研究を行ってきている。第1次調査ではこの点に関する明確な差異が出てきたとはいえず、アンネ・マンゲン教授の助言などを参考に「創造力」との相関性について焦点化した第2次の調査研究を行い、その分析・考察を進めている。新型コロナウィルス感染防止に伴う打ち合わせ会議の延期によって、この第2次調査に関する分析・考察の共同研究者相互の共有化が十分にできておらず、第3次調査の実施を含め、やや計画より遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
大学生を対象とした第2次調査の分析・考察をすすめ、第3次調査を行うことをめざし、研究テーマに関する総括的分析・考察を行い、学会発表等を行うとともに、報告書をまとめたい。 加えて、調査研究の次のステップへ向けての課題の明確化、調査研究手法の明確化を行いたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
前年度繰越金を活用して、ノルウェーのアンネ・マンゲン教授との意見交換に出向く旅費に活用したが、結果として残金が生じた。この残金は、次年度の調査研究に伴う旅費の一部に活用したい。これにより、最終年度となる次年度の予算と合算し、打ち合わせ会議・研究発表を行うとともに、報告書の作成を行いたいと考えている。
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