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2018 年度 実施状況報告書

新時代に対応した戦後史学習のプログラム開発―世代間断絶と東アジアの視座から―

研究課題

研究課題/領域番号 18K02649
研究機関弘前大学

研究代表者

小瑶 史朗  弘前大学, 教育学部, 准教授 (50574331)

研究分担者 國分 麻里  筑波大学, 人間系, 准教授 (10566003)
山口 公一  追手門学院大学, 経済学部, 准教授 (20447585)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード歴史教育 / 戦後史 / 東アジア / 世代間継承 / 生存の歴史
研究実績の概要

本年度は研究会活動とフィールド調査を柱に研究活動を進めた。
2018年10月に実施した研究会では、研究代表者・分担者がそれぞれの研究課題について報告と討議を行った。具体的には、小瑶が①日本の高等学校における歴史教育の改革動向について、山口が②日本の歴史学研究における現代史研究の動向について、國分が③韓国の歴史教育の動向について、それぞれ報告を行った。その中で、特に高等学校に新設される「歴史総合」および「日本史探究」の性格や方向性について協議したほか、歴史学研究の動向を検討するのなかで植民地責任論を引き受ける視点や人々の「生」に向き合う必要性を確認した。その上で、本プロジェクトの焦点や意味・意義について改めて協議し、今後の方向性を検討し、東アジア的視座を備え、かつ日本の高校生の関心を刺激する学習プログラムの必要性を確認した。
その後、2019年2月には韓国・ソウル市にてフィールド調査を実施した。同調査には、研究代表者と分担者に加え、3名の現職高校教員が研究協力者として参加し、次年度以降に取り組む教材開発の基礎資料の収集を進めた。主な調査地は、板門店・軍事境界線周辺地域、植民地歴史博物館、孫基禎記念館、白凡記念館などである。これらの訪問地で植民地期および解放後の朝鮮社会に対する理解を深めるとともに、教材になりうる基礎的な資料の収集を進めた。またフィールド調査に付随して研究会を実施し、学校教育現場における戦後史の取り組みや高校生の問題関心などについて意見交換を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

概ね当初の研究計画に沿って進んでおり、2年目以降に実施する予定であった現職教員を含めたフィールド調査を前倒しで実施することができた。

今後の研究の推進方策

今後は、東アジア的視座を備え、日本の高校生の関心を刺激する戦後史学習の素材を具体的に探り出し、その教材化を進めて検証授業を実施することを予定している。2年目は、現職教員に研究協力を要請して、研究会活動とフィールド調査等を交えながら教材開発作業を共同で進める予定である。3年目は、開発した教材の効果検証を行う方針である。

研究成果

(3件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 戦後史学習の再構築に向けて―歴史教育者協議会における議論の足跡を手がかりとして―2019

    • 著者名/発表者名
      小瑶史朗
    • 雑誌名

      弘前大学教育学部紀要

      巻: 121 ページ: 29-40

  • [雑誌論文] 福岡高等女学校卒業生の「東アジア」移動-『香蘭会誌』における同窓会活動を中心にして-2019

    • 著者名/発表者名
      國分麻里
    • 雑誌名

      植民地被統治民衆子弟生徒のアジア認識及び日本認識の変遷に関する総合的研究

      巻: なし ページ: 238-248

    • 国際共著
  • [学会発表] 日本現代史研究の動向2018

    • 著者名/発表者名
      山口公一
    • 学会等名
      「新時代に対応した戦後史学習のプログラム開発」研究会

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公開日: 2019-12-27  

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