研究課題/領域番号 |
18K02651
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
大澤 弘典 山形大学, 大学院教育実践研究科, 教授 (10343071)
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研究分担者 |
平林 真伊 山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (70803021) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | モデリング |
研究実績の概要 |
本研究3年目(令和2年度)の研究目標は,作成した授業プログラムの授業実践と研究成果の発表である。 この目標達成を念頭に,前年度(平成31年度・令和元年度)に作成した数学的モデリングの授業プログラムを令和年に実験授業協力校(山形大学附属学校等)で実験授業を実施した。実施した実験授業に関して山形大学附属学校園共同研究数学部会(Zoomによるオンライン等)で検討を重ね,本授業プログラムの改善と修正を図った。 併せて,本研究の学術的成果の一端を,数学教育学会の2020年度数学教育学会秋季例会(2020年9月22日)で口頭発表(発表題目「学校現場における金融教育の可能性と課題:数学の授業を核とした題材の検討」,Zoomによるオンライン発表)を行った。この発表において,学校現場における金融教育の充実を目指し算数・数学の授業でどのような貢献ができるか,その可能性と課題を整理し有効な題材例を提示した。 具体的には,つみたて NISA(少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度,2018年1月からスタートした公的制度)に焦点をあて,文字利用による相加平均・調和平均の数学的な捉えや数学的チャート等により,つみたて NISAを支えるドルコスト平均法(定額購入法)の意味や利点等を理解できうることを明らかにした。併せて,PCやタブレットのICTの利用によるグラフやチャート分析により,本授業展開がより有意義になりうることを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナの影響で対面による実験授業が予定通り実施できず,実験授業の実施時期等を調整しながら本研究を進めた。
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画にしたがい,作成した奔授業プログラムの普及,研究成果の共有を図る。 4年間にわたる本研究成果を報告書にまとめ,さらに本研究の最終的な成果を学会等で発表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナの影響で,支出予定に調整の必要が生じたため。
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