研究課題/領域番号 |
18K02657
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
竹内 裕一 千葉大学, 教育学部, 教授 (00216855)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 学校統廃合 / 地域学習 / 人材育成 / 過疎地域 / 地域再生 / 地域問題学習 |
研究実績の概要 |
本年度は,昨年度に引き続き農村地域における学校統廃合と地域学習のあり方について調査研究を進めた。年度当初は,これまで調査対象としてきた島根県出雲市等,日本各地の過疎地域における学校統廃合の実態調査と社会科における地域学習の取り組みの調査を実施する予定であったが,新型コロナウィルスの感染拡大により,全く実施することができなかった。また,同時に並行して調査を進めている千葉県内における学校統廃合と地域学習に関する実態調査もほとんど進めることが出来なかった。調査を実施できたのは,館山市立房南小学校のみであり,それも2度にわたる緊急事態宣言の間隙を縫っての実施であった。 以上のような事情により,昨年度はほとんど研究を進めることが出来なかった。研究成果としては,一昨年度までの研究をもとにして,千葉地理学会にて特別講演を行ったこと,井田仁康編(2021)『持続可能な社会に向けての教育カリキュラム』古今書院に「学校統廃合と地域学習のあり方ー持続可能な地域づくりにおける人材育成を視野に入れてー」と題して論文を執筆した程度にとどまった。 そのため,①研究期間最終年度にも関わらず思うような研究成果を上げることが出来ていない,②学校統廃合と地域学習に関わる実態調査を進めることが出来なかったためほとんど予算を消化することが出来なかったという2つの理由により,1年間の研究期間延長を申請した。幸いにも期間延長が認められたため,本年度は実態調査を中心に研究を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルスの感染拡大により,農村地域における学校統廃合とそれを対象とした社会科授業における地域学習の取り組みに関する実態調査を進めることが出来なかった。
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今後の研究の推進方策 |
今後,新型コロナウィルスの感染状況がどのように展開するのか見通すことが難しいが,できる範囲で調査を進める予定である。現時点では,全国的な調査を実施するのは実質的に不可能であると思われるので,調査対象地域を千葉県に限定して研究を進めたいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進行状況の説明にあるように,昨年度は新型コロナウィルス感染拡大により,当初計画していた調査活動がほとんど実施できなかった。そのため,予算を消化することが出来ず,研究期間延長を申請して研究を継続することを決めた。本年度はなんとか実態調査を実施したいと考えているが,新型コロナウィルスの収束状況が見通せないため,とりあえず千葉県内の農村地域における学校統廃合の実態調査を先行して進めていく予定である。
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