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2020 年度 研究成果報告書

読むことの「深い学び」を促す学習評価法開発に関する基礎的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18K02668
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関広島大学

研究代表者

山元 隆春  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (90210533)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード読むこと / 学習評価 / 指導のための評価 / 読むコミュニティ / 読む文化 / 読者反応 / 文学作品
研究成果の概要

本研究では、主に現代米国の最新の研究にもとづいて、読むことの授業で「深い学び」を誘う「学習評価」として、次の4つの知見を得た。(1)理解方略をつかって「精読」するための「道標」を文章中に探らせる。(2)テストなどの総括評価だけに限定せず、「一冊まるごとの評価」などを試み、学習者の読む過程に注目した評価法を工夫する。(3)教科書教材等の共通教材の学びと、学習者自身が選択した自分で読みたい文章の学びとを「ブレンド」する授業をつくる。(4)読むことの授業で「対話的論証」を行い、議論の仕方を明瞭なものにしたり、教師から生徒、生徒同士のフィードバックができるようにすることで、深い思考を促す。

自由記述の分野

国語教育学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は、生徒の読む行為のなかで何がおこなわれているのかということを見取る枠組みを、読者反応の多角的な研究にもとづいた米国における理解方略研究・読むことの学習評価研究の成果に学びながら、日本語文章(主に文学作品)に対する積極的な読む行為を生み出す、それ自体が指導となるような学習評価のための理論的知見を得たところにある。読みの授業で「指導と評価の一体化」を可能にする知見を示した。
読むことの学習評価は読者の読む行為を理解し、解釈することである。本研究で明らかにした知見は、児童・生徒に限らず、自他の読む行為を見つめ直す読むコミュニティをつくり、読む文化を築くという社会的意義がある。

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公開日: 2022-01-27  

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