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2019 年度 実施状況報告書

栄養教諭のキャリアパスに応じた養成プログラム構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K02679
研究機関郡山女子大学

研究代表者

亀田 明美  郡山女子大学, 家政学部, 准教授 (50794377)

研究分担者 柳沼 和子  郡山女子大学, 家政学部, 助教 (10551145)
佐久間 邦友  日本大学, 文理学部, 助教 (30761209)
本山 敬祐  東北女子大学, 家政学部, 講師 (50737640)
田中 真秀  大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (50781530)
本間 杏菜  郡山女子大学, 家政学部, 助手 (10817985)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード教員養成 / 栄養教諭 / 管理栄養士 / キャリアパス / 養成カリキュラム / 教員採用選考 / 任用替え / スーパー食育スクール
研究実績の概要

本研究の目的は、栄養教諭のキャリアパスを意識した適切な教員養成課程の在り方を検討するため、①栄養教諭養成課程を設置する大学の教育課程の内容、②自治体ごとの栄養教諭の採用数や採用方法などを分析する。その結果生じる(1)栄養教諭養成課程が設置されている学問系統による教育課程の差異と養成に係る意識の違い、(2)自治体ごとの栄養教諭の採用方針及びその自治体に採用された栄養教諭のキャリアパスを明らかにする。そして、自治体の採用方針と大学の教育課程を理論的考察によって、栄養教諭のキャリアパスに応じた新たな教員養成プログラムモデルを構築・提示する。
具体的には、栄養教諭のキャリアパスを意識した適切な教員養成課程の在り方を検討するため①栄養教諭のキャリアパスの分析(栄養教諭のキャリアパス、学校栄養職員から栄養教諭への任用替えによるキャリアパス)、②栄養教諭養成課程を設置する大学のカリキュラムの分析(栄養教諭養成課程が設置されている学問系統による養成カリキュラム、管理栄養士及び栄養士課程のカリキュラム)、③栄養教諭の人事政策に関する分析(自治体ごとの栄養教諭の採用方針、学校栄養職員から栄養教諭への移行に伴う政策成立過程)を行うものである。
2019年度は、①栄養教諭のキャリアパスの分析では、「学校栄養職員から栄養教諭に任用替えになった場合のキャリアパス」についてのヒアリング調査をもとに「キャリアパス」のより詳細な分析を試みた。②栄養教諭養成課程を設置する大学のカリキュラムの分析では、全国にある栄養教諭養成大学に対して養成カリキュラムの実態を解明すべくアンケート調査を行い、その結果は2020年度に公表予定である。③栄養教諭の人事政策に関する分析では、都道府県および政令市ごとの栄養教諭の採用状況を分析するため、栄養教諭の新規採用の有無、任用替えによる採用の有無を教育委員会に対して調査し、学会報告を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

まず、①栄養教諭のキャリアパスの分析(栄養教諭キャリア分析班)では、「学校栄養職員から栄養教諭に任用替えになった場合のキャリアパス」に関するデータ収集は完了しており、残り教員人事録の分析を残すのみとなっているためである。
次に、②栄養教諭養成課程を設置する大学のカリキュラムの分析(カリキュラム分析班)では、養成機関におけるカリキュラムの実態を探るためのアンケート調査を実施できたが、分析結果の報告に若干の遅れがあり、かつ栄養教諭を志望する学生の意識(ヒアリング調査)が未着手のためである。
そして、③栄養教諭の人事政策に関する分析(人事政策分析班)では、都道府県および政令市ごとの栄養教諭の採用状況を年度比較をすることによって、全国47都道府県の新規採用の有無など状況が明らかになったことは意味があり、学校栄養職員から栄養教諭への移行に伴う政策成立過程(文献・ヒアリング調査)の調査対象都道府県の選定の一助となったがヒアリング調査までは至っていないためである。

今後の研究の推進方策

まず、①栄養教諭のキャリアパスの分析(栄養教諭キャリア分析班)では、国内のいくつかの都道府県を取り上げ教員人事録の分析(文献調査)を行い、そこから学校栄養職員または栄養教諭として採用された新卒者が歩んだキャリアパスを明らかにしていく予定である。
次に、②栄養教諭養成課程を設置する大学のカリキュラムの分析(カリキュラム分析班)では、全国の栄養教諭養成校に対して行った質問紙調査の結果をもとに、学問系統による栄養教諭養成カリキュラムの差異、栄養教諭の養成課程を担う学部・学科(家政学部系、医療系)のカリキュラムの違い大学教員の栄養教諭養成と進路指導に関する意識、「栄養教諭論」などを含む栄養教諭養成に係る科目の配当年次の違い、管理栄養及び栄養士課程のカリキュラムなどの状況を分析し、モデルカリキュラムの構築を行う。
最後に、③栄養教諭の人事政策に関する分析(人事政策分析班)では、学校栄養職員から栄養教諭への移行に伴う政策成立過程について文献調査を行い、栄養教諭の採用を促進する要因の析出し、学校栄養職員から栄養教諭への移行に伴う政策の導入が食育の推進において当初の政策意図通りに普及しているか否かの検証、都道府県で策定する教員育成指標による栄養教諭に求められる資質・能力の比較分析をしていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

当初予定していたアンケート調査の報告書の作成・印刷・発送を次年度に変更したことなどの理由により、計上額よりも少ない支出となった。
そのため今年度への繰越額については、アンケート調査の報告書の作成・印刷・発送費用に当てることとする。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 栄養教諭養成に関する現状と課題―養成校の教育課程と意識に関する実態調査をもとに―2019

    • 著者名/発表者名
      佐久間邦友
    • 学会等名
      日本大学教育学会秋季学術研究発表会
  • [学会発表] 栄養教諭における人事政策に関する研究―地方公共団体の栄養教諭採用と学校栄養職員の任用替えに着目して―2019

    • 著者名/発表者名
      眞弓真秀、佐久間邦友、本山敬祐
    • 学会等名
      日本教育行政学会第54回大会

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公開日: 2021-01-27  

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