研究課題/領域番号 |
18K02684
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
宮崎 清孝 早稲田大学, 人間科学学術院, 名誉教授 (90146316)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 保育 / 対話的教育・保育論 / アート活動 / 想像遊び / 保育者論 |
研究成果の概要 |
本研究はバフチンに基づく対話的な教育・保育論の立場から、幼児のアート教育の特徴を探るために、幼児の想像遊びとの比較を行った。対話的な保育を行っている幼稚園での研究の結果、幼児のアート活動と想像遊びは、その対話性において基本的に同型だった。その基本的な構造は<幼児―”作品”(アートの場合)あるいは想像世界(想像遊びの場合)-保育者(あるいはアーティスト)>という三項関係を持っていた。いずれの場合も保育者(およびアーティスト)は、幼児の活動の対象に真剣に関わり、学び、面白がり、幼児の活動の中に潜在する新しい可能性に気づき、それを引き出し、幼児たちの活動が発展するのを助けている。
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自由記述の分野 |
教科教育学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的には、関係が指摘されながら明確化されていない幼児のアート活動と遊び活動の関係について、より明確化できることが重要である。またそれを通して、これも一般的に重要だといわれてはいるがその意義が必ずしも明確でない幼児にとっての遊びの意味をよりはっきりとさせることで、幼児教育に明確な指針を与えることができよう。とりわけ、日本の保育の現状で無視されがちな、遊び活動での保育者の積極的な役割の重要性を示唆している点が重要だと考える。
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