研究課題/領域番号 |
18K02689
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 東亜大学 |
研究代表者 |
清永 修全 東亜大学, 芸術学部, 教授 (00609654)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 芸術教育学 / ドイツ / イメージ学 / イメージ指向の芸術教育 / イメージ・コンピテンシー / 視覚文化 / 美的・感性的陶冶 / 現代陶冶論 |
研究成果の概要 |
本研究では、2001年の「ピサ・ショック」に端を発するドイツの教育改革を背景に本格的に台頭してくる、現代ドイツにおける芸術教育学上の一つに数えられる「イメージ指向の芸術教育」の潮流に着目し、とりわけその鍵となる概念である「イメージ・コンピテンシー」の理解を軸に本潮流の理論的・実践的射程を見極めることを試みた。その際、本潮流を、現行の実証主義的な教育の流れやそれをめぐる論争、とりわけ陶冶理論をめぐる議論において理解するとともに、「イメージ学」をはじめとする美学・芸術学、美術史や視覚文化研究の最新の成果とも比較・検証することで、その可能性の所在を明らかにした。
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自由記述の分野 |
芸術文化政策論、現代芸術教育論、美術理論
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代における芸術教育学をめぐる動向や論点を、ドイツにおける2000年以降の優勢な新潮流の一つに焦点を当てて、その理論的構成を、現在の教育学上の要請やそれをめぐる議論、とりわけ陶冶論をめぐる論争、さらには美学・芸術学、美術史や視覚文化研究上の動向や成果などの観点から多角的に分析することで、これまで本邦ではなお十分には吟味されていない現代ドイツ芸術教育論について新たな知見を提供するのみならず、21世紀の芸術教育学・美的感性的陶冶論を考える視座を提供し、新たな可能性と方向性について示唆することができた。
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