研究課題/領域番号 |
18K02697
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
物部 博文 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (30345467)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 教員養成 / 保健・安全 |
研究実績の概要 |
児童生徒は,生活習慣の乱れ,心の健康,アレルギー疾患,性,薬物乱用,感染症等,社会的な変化を背景にしたさまざまな健康課題を抱えている.また,児童生徒の犯罪や事故の被害,自然災害等,学校を取り巻くさまざまなリスクは,社会的な関心を集めている.学校を健康で安全な環境にデザインするためには,学校を構成する児童生徒と教員,校長,保健主事,養護教諭,栄養教諭をはじめすべての学校教職員,そして保護者および地域住民,諸機関が有機的なネットワークを構築する必要がある.その中でも教員の役割は年々大きくなっていると言える.本研究では,教員の保健・安全に関する資質・能力という視点から健康,安全に関わる調査を実施し,そのカギとなる要因について模索し,養成課程におけるカリキュラム・教材開発を目的としている。 2021年度は、教員養成課程の大学生を対象とした7時間分の授業としての教材・スライドを作成するのに並行して、体育学研究に、「学校における保健・安全に関する対応場面での課題と教員養成段階での教育の必要性:養護教諭への全国調査の結果から」、日本学校保健学会67回研究大会にて、「教員養成段階での保健・安全に関する 学習の必要感と関連する要因」として成果を報告している。併せて今後は、自由記述データの分析および学校管理職と養護教諭のデータ比較を論文化するとともに教員養成における保健・安全の資質・能力育成のためのカリキュラムおよび教材について発表する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症による影響による教育現場でのデータ収集が困難であったこと。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度にはカリキュラム・教材開発を終え、提言を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響により学校現場で撮影予定であった健康観察などの動画撮影が難しい状況となったため、教材の作成に関する作業を次年度に繰り越し、スライドの作成にかかわる人件費やイラストの作成依頼などに使用する予定である。
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