研究課題/領域番号 |
18K02700
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
廣内 大輔 岐阜大学, 教育推進・学生支援機構, 准教授 (10620792)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | GHQ文書 / 戦後大学改革 / 学生の地位 / 学生の権利 / 学生参加 |
研究実績の概要 |
本研究は,我が国の大学における学生の地位を歴史的に追うこと目指すものである。すなわち,学生は大学や高等教育政策の上でどのように位置づけられてきたのか,学生とは大学においてどのような存在であるとイメージされてきたのか,そういった「学生像」の形成過程を辿るものである。申請時の研究計画書には,以下の具体的調査を予定していたが,現時点までのそれぞれの進捗状況を記す。1.終戦直後の混乱期における学生の動きを理解する→国立大学を中心に多数の大学の周年誌を蒐集した。また,戦時中から戦後直後にかけての高等教育機関再編について理解を深めている。2.米国の意向を探るべくGHQ文書の発掘・分析を行う→国立公文書館に複数回出張し,GHQ文書の閲覧および複写に務めた。また,GHQ文書に詳しい研究者を訪問し,本研究計画についてアドバイスを得た。GHQ文書については,その多くを国内に居ながら読むことができることが分かったため,当初計画書に書いてあった海外出張については見直しを検討している。3.複数の教育法令の制定過程における「学生」の扱われ方を整理する→これについては未着手である。4.旧制学位制度(学位令),ハワイ大学高沢文庫,法人化前後の学生憲章の調査→旧制学位授与時の学生調査については,本研究着手以前よりかなりの資料を閲覧および記録してきたところである。ハワイへの渡航は実現していない。この計画の見直しも含めて今後検討したい。学生憲章については,国立大学86校について学生憲章の有無を調べた。また,海外の大学において同様のものが存在するかどうか,おおよその見当を付けた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究以外の業務が大幅に増加したため。また,新型コロナウイルスに係る一連の騒動により,出張が叶わなかったことも理由の一つである。
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今後の研究の推進方策 |
本欄記入時の現時点において,コロナ騒動は収束しておらず,令和2年度は研究計画の見直しも含めて(出張を要しない内容とするなど)検討しつつ,研究活動のペースを取り戻すことに務める。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究以外の業務が急増したこと。かつ,新型コロナ騒動で出張を伴う活動が頓挫したため。次年度は年度初めより積極的に研究を進めることで計画的に使用する。
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