研究課題/領域番号 |
18K02702
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
S Kampeeraparb 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (90362219)
|
研究分担者 |
鈴木 康郎 高知県立大学, 地域教育研究センター, 教授 (10344847)
岸田 由美 金沢大学, フロンティア工学系, 准教授 (80334754)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 留学生受入れ / 留学ネットワーク / 高等教育 / ASEAN / タイ |
研究成果の概要 |
タイの高等教育は市場経済とグローバリゼーションの影響で変革を迫られており、ASEAN経済統合体の発足もその要因となっている。それは知識基盤型の人材育成を促し、学生のモビリティや国際的な質の向上、英語教育の改善等を求めている。タイの高等教育機関は155校あり、うち私立は72校である。90年以降、高等教育の国際化政策を進め、インターナショナル・プログラム(IP)を展開している。IPは英語を教授用語とするカリキュラムを提供し、外国人留学生の受け入れと英語教育の振興を目指している。2021年現在、タイは27,452人の外国人留学生を受入れており、中国とCLMV諸国で占められていることに特色が見られる。
|
自由記述の分野 |
比較教育
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は高等教育の国際化戦略を推進し、留学生送り出し国から外国人留学生受入れ国への転換を図ろうとしているにタイを取り上げ、構築されつつある新たな留学ネットワークに着目し、その構造をプッシュ要因とプル要因の相互関係を踏まえて実証的に把握しようとするものである。本研究の成果は、途上国から東南アジアの教育ハブへという、留学現象の新しいフローを解明する一助となることが期待される。本研究が目指すアジア域内での自律的留学ネットワークの構造的解明は、単に研究の未開拓領域を埋めるのみならず、アジア域内において留学現象がいかなる自律性のもとに発展しうるのかについて新たな視座を提供しうる点で学術的な意義を有する。
|