研究課題/領域番号 |
18K02705
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
高田 英一 神戸大学, 評価室, 准教授 (60336039)
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研究分担者 |
森 雅生 東京工業大学, 広報・社会連携本部, 教授 (20284549)
関 隆宏 新潟大学, 経営戦略本部, 准教授 (30380546)
大石 哲也 東京工業大学, 広報・社会連携本部, 特任准教授 (30552236)
小柏 香穂理 帝京大学, 公私立大学の部局等, 講師 (60379922)
劉 沙紀 九州大学, インスティテューショナル・リサーチ室, 学術研究員 (50773933)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | レピュテーション / レピュテーション・マネジメント / IR / インスティテューショナルリサーチ / ステークホルダー |
研究実績の概要 |
平成30年度に実施したレピュテーション・マネジメントに関する文献調査や大学における国際的なレピュテーション・マネジメントの状況についてのヒアリング調査を元に、国立大学に対するレピュテーション・マネジメント(以下、RM)に関する取組についての意識・実態に関するアンケート調査を実施した。調査はWebを用いて行い、回答率は33.7%であった。回答では、RMを「知っている」と回答した大学は半数以下にとどまったものの、「知っている」と回答した大学はすべてRMを重要と認識し、「知らない」と回答した大学も、80%以上が「今後重要になる」と回答した。また、広くRMに関係する取組については、80%以上の大学が実施しており、現在は、高校生・高校を主な対象としているが、今後は、卒業生・企業を対象とすべきと考えていた。さらに、RMへのIRの活用については、現在約半数の大学が活用しており、現在活用していない大学も約80%の大学が今後活用すべきと考えていることが明らかとなった。これらの分析結果から大学においてもRMの重要性が認識されている状況が明らかになった。また、これらの分析結果については、日本教育情報学会第35回年会(令和元年8月25日)において報告「わが国の国立大学におけるレピュテーション・マネジメントに関する意識と取組及びIRの活用の実態」等を行うとともに、参加した大学のIR関係者と情報共有と意見交換を行い、知見の深化を図った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和元年度は、当初の予定通り、平成30年度に実施したレピュテーション・マネジメントに関する文献調査や大学における国際的なレピュテーション・マネジメントの状況についてヒアリング調査を元に、国立大学に対する国立大学におけるレピュテーション・マネジメントに関する取組についての意識・実態調査を実施し、その分析結果について、学会で報告を行うとともに、IR関係者と意見交換を行った。なお、国内大学のヒアリング調査を行う予定であったが、適切なヒアリング対象の大学を選定するための情報がアンケート調査等では十分に得られなかったため、引き続き、文献調査等を行うこととした。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに実施したアンケート調査等を元に選定した国内大学のヒアリング調査を行う予定である。 また、RMに関して特に重要な役割を果たす大学ランキングに関する調査研究を行う。 さらに、これまでの研究成果を元に、わが国の大学におけるRMのあり方に関する検討を行い、その結果を踏まえて、 RMの推進のための人材育成カリキュラムの開発及びRMの推進を支援するためのデータマネジメントに関するシステムのあり方の研究を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた国内大学に対するヒアリング調査について、調査結果の分析状況と社会的な情勢を踏まえて次年度実施に延期した。当該ヒアリング調査については、社会的な情勢を踏まえつつ、令和2年度に実施する予定である。
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