研究課題/領域番号 |
18K02709
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
川本 龍一 愛媛大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (50542908)
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研究分担者 |
熊木 天児 愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (30594147)
二宮 大輔 愛媛大学, 医学系研究科, 寄附講座助教 (80773853)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 地域診断 / 多職種連携活動 / 地域志向性 / 医学生 / 地域医療実習 |
研究実績の概要 |
1) 地域で保健・医療・福祉(介護)活動を学ぶ実習(令和元年5月-令和2年3月実施)対象:医学生、参加人数 121名(基礎配属1年生、地域枠1年生、愛媛大学医学部4年生、5年生)。内容:西予市野村町、久万高原町、宇和島市津島町、松野町、愛南町における地域医療実習(医療や介護体験、患者や住民、現場で働く人たちとのコミュニケーションなど)を通して地域医療活動を行い地域診断を学んだ。 2) 瀬戸内や宇和海の離島健診を体験する実習(令和元年5月14・17日実施)対象:医学生、参加人数 6名。内容:学生の離島実習として済生丸診療船に乗り、健診事業を通して南予の離島(青島、大島、日振島など)における地域の高齢化やニーズ、課題を探り、地域診断活動へとつなげた。 3) 夏季と春季休みを利用した地域医療体験合宿(令和元年8月実施)対象:医学生、参加人数 6名(自治医大を含めて)。内容:西予市や久万高原町における地域体験合宿(地域の現状を調査、医療や介護体験、住民や現場で働く人たちとのコミュニケーションなど)を通して地域医療活動を学び、将来に向けての構想を現地のスタッフや住民を交えて討論した。 4) 東・中・南予代表地域の多職種連携に関するワークショップ(令和元年8月17日開催)対象:医学生、参加人数 40名。内容:県内の市町村行政担当者と公立病院の院長(新居浜市、大洲市、愛南町)からは地域の魅力や現状に関する発表、卒後県内で研修を受けている地域枠学生や自治医大の卒業生からは研修に関する報告がなされた。その後、参加者間での交流の後に、各地域のグループに分かれ、地域診断と将来構想に関するワークショップが行われた。参加者からは、初めて知る地域もあり、愛媛の地域医療に貢献したいという動機づけになったとの意見が多く聞かれた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
・達成度:一部コロナウイルス関連により開催が見送られたが、それ以外はいずれもほぼ計画通り実施された。 ・成果発表 川本龍一、二宮大輔、赤瀬太一、菊池明日香、熊木天児、大塚伸之:医学生の田舎での多職種連携活動と 地域医療への思いに及ぼす研究。第10回日本プライマリ・ケア連合学会(2019.5.17-18、京都) 山本 真優、谷本 壮、越智 晴永、山口 真史、菊池 明日香、二宮 大輔、古川 慎哉、熊木 天児、川本 龍一:医学生における医療ドラマの視聴習慣の検討。第19回日本プライマリ・ケア連合学会四国支部総会(2019.11.2-3、高松市)
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今後の研究の推進方策 |
・内容・成果はさらに論文として投稿予定である。 ・愛媛大学地域協働教育研究支援事業(令和2年度)計画として「愛媛県医師不足地域における地域包括ケアを学ぶ活動」を申請準備中であり、引き続き地域志向性教育のための地域医療実習を展開する予定である。 ・令和2年の科研費申請として「地域志向性、全人的医療を提供する総合診療の滋養に関する研究」を菊池明日香、川本龍一の共同研究として申請している。
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次年度使用額が生じた理由 |
一部コロナウイルス関連により開催が見送られたが、それ以外はほぼ計画通り実施された。引き続き地域志向性教育のための地域医療実習を展開する予定。 論文投稿、学会発表などに使用する予定。
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