この研究は、アメリカの高等教育のアクレディテーションの中心であるセルフスタディについて、どのような背景から開発されたのかを複数の機関別アクレディテーション団体の歴史を辿ることで確認するとともに、その定着の要因としては、第1に大学の自発性の尊重にあるが、それ以外にも以下の2点を要因として挙げられることを明らかにした。 一つは第2次世界大戦後の連邦政府による大学就学のための財政援助による進学者の急増であり、もう一つが職業教育機関などの新たな設立による高等教育機関の種類の多様化である。この高等教育の拡大がセルフスタディを不可欠なものとした。
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