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2023 年度 実績報告書

大学職員の内発性に基づく役割モデルの再構築に向けた日・韓・台比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K02732
研究機関大阪公立大学

研究代表者

深野 政之  大阪公立大学, 国際基幹教育機構, 准教授 (40552758)

研究分担者 光本 滋  北海道大学, 教育学研究院, 教授 (10333585)
林 透  金沢大学, 教学マネジメントセンター, 教授 (20582951)
菊池 芳明  横浜市立大学, 教育推進課, 学務准教授 (60347193)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード大学職員 / 職業能力開発 / メンバーシップ型 / 内発性 / 役割モデル / 比較研究
研究実績の概要

第1期科研〈2018-2020年度〉による検討では,メンバーシップ型としての日本の大学職員の特徴として①強い共同体性,②専門性への忌避(総合職志向),③強い独立性を持つ“事務局”への一元化,の3点を抽出した. 第2期科研〈2021-2023年度〉による調査活動では,韓国・台湾の大学職員ともにメンバーシップ型を基本的モデルとしながらも,それぞれの法制度と歴史的枠組みの中で日本の大学職員とは異なった特徴を持つことが明らかとなった.
これまでの現地調査及び情報収集を踏まえ,現段階で得られている知見は以下の通りである.
■韓国では一括的な採用形態と定期的な人事異動が存在し,特定の専門性に基づいて採用された職員であっても人事異動の対象となることが複数の大学で確認された.また韓国では,1990年代までは組織や階層性において日本の事務組織との共通性が存在していたが,近年の改革により大きく変容しており,特に組織のフラット化は意思決定等の迅速化に寄与しているとの認識が,調査対象とした複数の私立大学で示された.
■台湾においても採用,人事異動に関してメンバーシップ型との類似性が認められたが,一括採用と定期人事異動を行う大学がある一方で,特定部門での採用と本人希望による異動を組み合わせる大学も存在しているなどジョブ型に類する特徴も確認された.
■韓国・台湾とも,職員は学内において“事務局”のような形で一元的に組織化されてはおらず,教員組織(学部等)と同様に学長のもとにある個別部署に所属している.
日・韓・台の大学には採用や昇進などの点ではメンバーシップ型に類する同質性が見られるものの,それ以外の様々な相違に加え,近年の改革に伴う変容も進んでいる.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Examining the Key Components of Faculty Development to Advance Japanese Higher Education: A Qualitative Study.2023

    • 著者名/発表者名
      S.Ozeki, T.Hayashi, M.Fukano, S.Yamazaki, A.L.Beach, M.D.Sorcinelli
    • 雑誌名

      International Journal of Institutional Research and Management

      巻: 7(1) ページ: -

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 大学職員の内発性に基づく役割モデルの再構築に向けた国際比較研究2023

    • 著者名/発表者名
      深野政之
    • 学会等名
      大学評価学会
  • [学会発表] 学生に「大学」を教える;授業実践報告2023

    • 著者名/発表者名
      深野政之
    • 学会等名
      大学教育学会

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公開日: 2024-12-25  

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