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2022 年度 実施状況報告書

大学におけるIRの機能に関するエスノグラフィー  -日本と米国・中国との比較

研究課題

研究課題/領域番号 18K02737
研究機関東洋大学

研究代表者

劉 文君  東洋大学, IR室, 教授 (80508408)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワードIRの役割 / 全国学生調査 / 教育政策 / 教育マネジメント / 授業形態 / 学修時間 / 教育効果 / 日中米比較
研究実績の概要

今年度、研究活動は実施計画に従い、主に下記の三つの側面で展開してきた。
①マクロレベルで新たな政策的動きの整理:日本・中国・アメリカの高等教育の動き、特にポストコロナに向けて、エビデンスに基づく施策を行う趨勢の中で、IRに期待した役割およびIR人材育成の取り組みについて調べ、分析を行った。②IRの現状の実態の把握:オンライン及び調査を通じて、アメリカ、日本国内、中国の高等教育研究者及びIRの担当者に対して、インタビュー調査を行い、また、日本高等教育学会のIRプロジェクトの委員として全国IR調査の結果分析を分担し、IRの取り組み及び直面した課題を分析した。③日本の大学教育・学生の学修の現状分析:「全国学生調査」及び個別大学の学生調査のデータに基づき、学生が受けた授業形態、学修時間などを中心に把握、比較を行った。 ④研究成果の発表・公表:調査、分析の結果をまとめ、日本の高等教育学会、大学教育学会の年次大会で発表し、また中国高等教育学会が主催する国際高等教育フォーラムでの講演資料を提出し、中国で開催された高等教育研究国際フォーラムに招聘講演を行った。
上記のようにマクロレベルとミクロレベルでの分析を通じて、日本におけるIRはアメリカ・中国と比べ、IRに期待する役割、またIR組織が取り巻く学内外の環境、位置づけ、活動の差異が明らかにし、さらに大学の教学の教育・学修の実態、およびIR活動の意義、その限界についてより明確にした。これらの研究活動は本研究の進展に様々な示唆を与えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

国内外の現地調査が再開されたが、一部の活動とくにワークショップの開催などが企画の通りにならなかった。

今後の研究の推進方策

コロナ禍の収束しつつある状況の中で、追加の内外調査を行い、調査結果の分析、研究成果のまとめを行い、また、研究成果を社会に還元するために、報告書、論文の執筆、ワークショップの開催を行う。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍の影響で、2022年度に実施する調査及び開催予定のワークショップが延期した。
今年度で実施する予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 「全国調査から見たIR の現状と課題」2023

    • 著者名/発表者名
      劉 文君
    • 雑誌名

      IDE現代の高等教育

      巻: NO.649 ページ: 54-59

    • 査読あり
  • [学会発表] 「大学のインスティテューショナル・ リサーチに関する調査研究」の第一次報告2022

    • 著者名/発表者名
      劉 文君(他)
    • 学会等名
      日本高等教育学会
  • [学会発表] コロナ禍が中国大卒者の海外進学に与えた影響― エリート大学を中心に2022

    • 著者名/発表者名
      劉 文君
    • 学会等名
      日本大学教育学会
  • [学会発表] 日本の大学院教育のトレンドと示唆2022

    • 著者名/発表者名
      劉 文君
    • 学会等名
      第2回「グローバル視野における教育政策」フォーラムおよび上海協力機構師範教育国際学術会議
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 全国学生調査からみた東洋大学の学生の学びと成長2022

    • 著者名/発表者名
      劉 文君
    • 学会等名
      2022年度 東洋大学IRシンポジウム「大学教育改善に「全国学生調査」をどう活かすか ― 学修者本位の教育の実現を目指して ―」
  • [図書] 「全国学生調査からみた東洋大学の学生の学びと成長」東洋大学2022年度シンポジウム開催報告『「大学教育改善に『全国学生調査』をどう活かすか」』2023

    • 著者名/発表者名
      劉 文君
    • 総ページ数
      47
    • 出版者
      東洋大学

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公開日: 2023-12-25  

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