研究課題/領域番号 |
18K02742
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
山口 洋典 立命館大学, 共通教育推進機構, 准教授 (90449520)
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研究分担者 |
河井 亨 立命館大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (20706626)
秋吉 恵 立命館大学, 共通教育推進機構, 准教授 (00580680)
宮下 聖史 立命館大学, 共通教育推進機構, 講師 (70755511)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | サービス・ラーニング / 能動的学修 / アクティブ・ラーニング / 省察 / 地域連携 / 言語化 / 主体的 / 学び |
研究実績の概要 |
2018年度は、文献資料に基づく多様な実践の分析に加え、教育実践の資料収集を通して、サービス・ラーニングを中心とした能動的学修のための学習資料を収集・整理・制作・提供する(リソースセンター)機能の実装に向けて必要な事柄を整理した。そのため、国内(Service Learning Network Japan:SLNJ)と海外(IARSLCE)の動向に着目し、人的ネットワークの維持・発展に努めた。5月には研究代表者を含む2名がSLNJの年次大会(於:高知大学)に参加、7月には研究代表者によりIARSLCE(於:米国・JW Marriott New Orleans)にてサービス・ラーニングの学習内容の省察に焦点を当てたポスター発表を行った。 また、本研究は立命館大学サービスラーニングセンターのボランティア・サービスラーニング(VSL)研究会との効果的な連動のもと、国内外の動向について改めて関心と理解を深めることが企図されている。そのため、研究代表者による2017年度におけるデンマークでの滞在型比較研究の成果還元(5月)、立命館大学がびわこ・くさつキャンパス(BKC)を置く草津市役所(滋賀県)の協力により周辺自治体を含めた地域連携の展望に関する意見交換を学外で実施(8月)、日本における唯一のサービス・ラーニングの全国ネットワーク機関の代表者による話題提供(11月)と、幅広く場を創出してきた。 さらに、各種学術会議での発表機会も得た。2019年3月には早稲田大学での言語文化教育研究学会第5回年次大会にてパネルディスカッションにおいて、SOFARモデルなどを援用した能動的学習の構成要素の相互関係に関する分析視角を提示した。加えて、研究代表者が理事を務める国際ボランティア学会では、学会誌(第19号)において「主体的な学びを拓くボランティア学」を企画し、最新の動向をとりまとめた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上述のとおり、国内外の人的ネットワークの維持・発展のもと、計画調書に示した内容の着実な進展を図ることとができた。また、全員が同じ所属機関ということも重なって、研究代表者と分担者のあいだの連絡調整も円滑に進められている。そのため、授業実践への調査・分析も滞りなく進められている。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画調書に挙げていた国際シンポジウムを、2019年7月27日に開催することが決定した。その際、ミネソタ大学のAndrew Furco先生を招聘することも確定した。このシンポジウムを基軸に、SOFARモデルなどを中心とした能動的学修の関係性モデルを軸とした比較分析を進めるとともに、カリキュラム設計と評価にあたっていくこととしたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
前述の国際シンポジウムの開催にあたり、当初は使用言語を英語で開催することを見込んでいたものの、参加者との円滑なやりとりができるよう、使用言語を日本語として実施する方向で企画内容を調整した。そのため、次年度使用額においては、通訳を配置し、その謝金を計上することとした。
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