研究課題/領域番号 |
18K02748
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
水野 智美 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (90330696)
|
研究分担者 |
徳田 克己 筑波大学, 医学医療系, 教授 (30197868)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 発達障害 / 事故 / けが / プログラム開発 |
研究実績の概要 |
(1)発達障害幼児の事故防止のための保護者向けの教育プログラムの作成と実施 これまでに行った発達障害幼児が起こしやすい事故やケガ、その際の状況を明らかにした調査結果をもとに、保護者向けの事故防止のための教育プログラムを作成し、保護者を対象にしたオンラインによる勉強会を2回行った(参加者、計24名)。事故防止のための知識や認識について、教育プログラムを行う前と行った後のそれぞれで調査を行い、勉強会の効果測定をした。これまでに実施した勉強会では、保護者は満足しており、特に子どもが高いところに登ってしまう、道路に飛び出すことへの対応方法を具体的に示したことを伝えたプログラム内容に関する知識が増えたこと、日常の対応への不安が軽減されたことが示された。
(2)発達障害幼児の事故防止のための保育者向けの教育プログラムの作成と実施 これまでに行った発達障害幼児が起こしやすい事故やケガ、その際の状況を明らかにした調査結果をもとに、保育者向けの事故防止のための教育プログラムを作成し、保育者を対象にしたオンラインによる研修会(2回)を実施した(参加者、計72名)。研修会の開始前および実施後にそれぞれ質問紙調査を行い、研修会の効果の測定をした。保育者は日常の保育で様々な特性のある子どもを担当しており、一律の対応では事故やケガを防げない。子どもの特性と併せて、事故やケガを起こす背景について説明するとともに、それぞれの対応について具体的に伝えた点に保育者は満足をしていたことが示された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
対面による保護者を対象にした勉強会、保育者を対象にした研修会を計画していたが、新型コロナウィルス感染症拡大の影響で中止せざるを得なかった。その代わりにオンラインによる勉強会、研修会に変更せざるを得なかった。そのなかで、保護者を対象にしたオンラインによる勉強会の開催を計画したが、参加者を募ることが難しかった。
|
今後の研究の推進方策 |
保護者に対するオンラインによる勉強会の開催は難しさがあるため、コロナウィルス感染症の感染拡大の状況をみながらできる限り対面による勉強会を計画していく。ただし、状況がいつ変化するかがわからないこともあり、オンラインによる勉強会も並行して行い、参加者を確保するべく努力していきたい。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症の拡大のため、対面による勉強会、研修会の実施が中止となった。また、オンラインによる勉強会の開催を企画したが、参加できる保護者の人数が十分ではなかった。今後は、オンラインによる勉強会を広く伝えていくとともに、参加しやすい対面式の勉強会を開催していきたい。
|