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2020 年度 実績報告書

聴覚障害生徒・学生向けのWeb助詞問題の拡充と認知特性に配慮した関連教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K02749
研究機関筑波技術大学

研究代表者

脇中 起余子  筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 准教授 (30757547)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード助詞 / 聴覚障害児 / 授受構文 / ウチソト / 手話
研究実績の概要

聴覚障害児・学生の多くが苦手とする助詞や接続詞について、Webで誰でも自主的に取り組めるような問題を作成した。
1)解説の作成:2017年度までに確定した888問の解説を、6名の聾学校教員の協力を得て作成した。2018年度は、545問の解説を確定し、2019年度は、339問の解説を確定した。残る4問は、メール審議により確定した。
2)授受構文攻略問題の作成:2018年度に作成し、2019年度に大学の聴覚障害学生に対する授業で用いるのと同時に、解説作成協力者6名の意見をうかがったが、特に意見は出なかった。
3)手話動画の作成:「1時間本を読む」と「1時間で本を読む」のような文の違いを手話で説明する動画を、2名の聾者の協力を得て作成した。2018年度に試行し、2019年度は、動画の作成方法を固めて、用意した105対のうち64対の例文の手話動画を作成した。
4)Web助詞問題の改善と確定:使用を始めた聾学校教員から「生徒が自分でパスワードを設定できるようにしてほしい」という要望があったので、2019年度に業者に依頼して変更した。また、Webで迅速に取り組めるよう根底から作り替えたほうがよいという意見を以前から聞いていたので、2020年度に業者に依頼した。その時、上述した解説と手話動画を問題に添付した。学習者のためのマニュアルと管理者(聾学校教員など)のためのマニュアルを作成する中で、見やすさや扱いやすさを求めて改善に努めた。各学習者の点数だけでなく、どの問題でどの選択肢を間違って選ぶ人が多かったかを把握することが指導に必要なため、CSVを取り入れられるようにするだけでなく、統計対象を設定して自動的に各選択肢を選んだ比率などが見られるように設定した。また、聾学校教員たちに広く使っていただけるよう、雑誌にWeb助詞問題を紹介する論文を投稿した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Web助詞問題の開発 中等・高等教育段階の聴覚障害児のために2020

    • 著者名/発表者名
      脇中起余子
    • 雑誌名

      地域ケアリング

      巻: 12月号 ページ: 60-64

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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