研究課題/領域番号 |
18K02758
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
若松 昭彦 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (70230919)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 小学校 / 多様性に富む共生社会 / 協同問題解決 / エンゲージメント / 教室談話 / 向社会性 / メタ認知的活動 / 絵本開発 |
研究成果の概要 |
本研究は「多様性に富む共生社会」の実現を目指し,多様性に富む児童らが学ぶ主体として,自分たちの力でよりよい学級・学校生活を創り上げていくという普遍的な資質・能力の向上を願って,小学校教員7名,大学教員1名,大学院生1名で研究チームを組織した。第1軸では,児童の多様性を横断的・縦断的に質的に価値づける先行研究の知見や課題を整理し,各学校で多様性に富む児童の姿で語る研究を進め,査読誌に研究成果が5本採択された。第2軸では,第1軸を踏まえて,多様性に富む児童らが学級生活を創り上げていく姿を具現化した絵本を開発し,教育委員会を含む教職員156名,特別支援学級を含む児童995名を対象に有用性を検証した。
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自由記述の分野 |
特別支援教育学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第1軸では,「多様性に富む共生社会」の実現を目指して,協同問題解決や持続的で主観的な幸福の要素であるエンゲージメント理論,教室談話研究の振り子型モデル,向社会的判断の発達理論および向社会的動機の多元性理論,メタ認知的活動に基づく共有過程研究等の概念的・理論的枠組みを用いて,児童の多様性を質的に価値づけるための言動データの収集・分析を行った。第2軸では,第1軸の研究成果を基にシナリオ素案を作成し,2名の絵本作家を交えて,意思決定や合意形成,多様な児童が自身のよさや可能性を生かして活躍する場面等を含めた絵本を開発した。報告会や新聞報道で多くの反響が得られたことから,絵本は出版を目指すこととなった。
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