学校でのがん教育を行う際に、がんの当事者である児童生徒に様々な配慮がなされている。事前では、保護者への事前アンケート、児童生徒への連絡、保健室だよりや通知文等が活用されている。ただしがん患者や経験者の不利益になる内容ではなく学校教育として必要と判断して行ったため特に配慮しなかった例や小児がんの児童の保護者からは配慮の必要がなしとの回答があり特に配慮をしなかった例も認められる。授業の開始時に途中で退席してもよいことを示すことも多く行われている。また、個別指導や個別のフォローアップも有効であったが、今後、その際に用いることができる発達段階に応じた資料や教材をより開発することが必要と考えられた。
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