本研究の目的は、知的障害児・者における実行機能の特性を把握するための実行機能アセスメントと支援プログラムを開発することである。Miyakeらの実行機能理論である更新固有、シフティング固有、共通実行機能に基づく9つの課題からなる、iPadで実施とデータの収集ができるアプリケーションを作成した。知的障害児・者の実行機能の特徴と比較するために、小学校2学年の69名(男子31名、女子38名)の定型発達児の実行機能を測定した。知的障害特別支援学校高等部3年生の知的障害児1名(男子)の実行機能を測定した。以上の結果、実行機能の更新固有、シフティング固有、共通実行機能の特徴を明らかにすることができた。
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