研究課題
基盤研究(C)
肢体不自由特別支援学校の教員は、ほかの職種に比べて身体的ストレスが高いことが報告されている。本研究では、肢体不自由特別支援学校における職員や、肢体不自由のある児童生徒のいる家庭における介助者の腰部負担の軽減を目的に、腰部を保護するために福祉用に開発されたロボットスーツHALを用いて介助の効果を検討した。その結果、個々人によってその効果が異なることが分かった。主観的には大変効果があっても、少なくとも血圧や脈拍を指標にした場合には、有意な変化は認められなかった。
特別支援教育
ロボットスーツHAL腰版(腰HAL)の腰部保護の効果に関して客観的な効果を出すことはできなかったが、実際に使用した対象者の中には、使ってない場合と「全然違う」と感想を述べる教員もおり、主観的評価尺度においても効果的であるという結果が得られた。このことから、今後肢体不自由特別支援学校や肢体不自由のある児童生徒のいる家庭での腰HALの使用により、介助者の身体的負担を少なくすることができていくのではないか、と思われた。