本研究の目的は,超重症児の多様な学習活動のあり方に関して,以下について検討することであった.第1点目は,超重症児のイニシアチブに基づく学習活動に関する長期間にわたる教育実践資料を収集・蓄積し,その実相を明らかにすること,第2点目は,収集された教育実践資料を子どものイニシアチブの観点から検討を重ね,超重症児の学習活動を実現し促進する条件について明らかにすることであった.対象児6名について,各々,教育的係わり合いを重ね,多くの映像資料を収集することができた.いずれの事例も対象児のイニシアチブに基づいた学習活動が展開されることを基本的な方針として進められ,学習活動促進の条件を検討することができた.
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