研究課題
基盤研究(C)
本研究は、筆者がこれまでに教育的対応を行ってきた盲ろう及び感覚障害を有する重複障害児への支援経過を記録した映像記録と、その後の期間で新たにコミュニケーション支援を実施した対象児らの経過を記録した映像記録とをあわせて分析を行い、北欧の研究者を中心に提起された「共創コミュニケーション」の観点から、こうした子ども達とのコミュニケーションの成立・展開の様相を構造的・段階的に明らかにすることを目的とした実証的研究である。
盲ろう教育 重複障害教育
本アプローチは本邦において既にその有効性・発展性が指摘されており、筆者自身も10年以上前からその成果について報告をしてきた。本研究は、盲ろうおよび重度・重複障害児へのコミュニケーションアプローチに関して先端的であるとともに、発達研究や言語研究、コミュニケーション研究等の一般科学と学術的観点を共有していると考える。盲ろう児のコミュニケーション研究に関して、または重度・重複障害児のコミュニケーション研究に関して実証的・科学的研究としてさらなる展開が期待できる。