学校教員が教育の専門家として、メンタルヘルス等の問題を抱える子どもの学校現場でみられる特徴的な言動、様子の見取りの観点・方略の獲得を支援することを目的に、学校で見られる子どものサインの具体的な表現(言動等)を、他職種が求める重要な情報と関連付けて再解釈し、「小学生用・中学生用気になる行動リスト」を作成した。小学校低学年では身の回りの不整備、中学年では学習場面への不参加、中学校では頻繁な遅刻・欠席、課題の未提出、人間関係のトラブル、特に女子生徒では不定愁訴(により保健室に頻繁に出入りする)等、子どもの発達段階により変化する学校現場でみられる問題行動の芽と考えられる諸特徴を抽出することができた。
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