特別支援学級や通級による指導の対象となる児童生徒は年々増加傾向にある。このことは、自立活動の指導の担い手の拡大を意味する。一方で、自立活動については各教科のように学習指導要領に目標の系統性や扱う内容の順序性が規定されないことから、指導を担う教師は自らが立案した指導計画に不安を覚える現状にある。これは、センター的機能を担う特別支援学校の教師も同様である。本研究は、自立活動の指導を担う新任教師が直面する課題や課題への対処の経年的変化を明らかにした。自立活動の指導を担う教師の養成ー研修を検討する際の根拠資料として意義がある。
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