| 研究課題/領域番号 |
18K02795
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| 研究機関 | 北海道教育大学 |
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研究代表者 |
小野川 文子 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (50738557)
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| 研究分担者 |
高橋 智 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (50183059)
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| 研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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| キーワード | 寄宿舎教育 / 特別支援学校 |
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| 研究実績の概要 |
本研究目的は、寄宿舎を併設する特別支援学校に在籍する保護者・教職員及び卒業生等の当事者への調査を実施し、特別支援学校寄宿舎の今日的役割・機能を検討することである。この研究目的を達成するために、以下の調査研究を行った。
①全国の寄宿舎がどのように都道府県で位置づけられ、各特別支援学校寄宿舎がどのように運営されているのかを把握するために、47都道府県教育委員会と全国の寄宿舎併設特別支援学校のウェブサイト調査を実施し分析を行う。②寄宿舎の教育的機能・役割を明らかにするために、各寄宿舎で実践されている「生活リズムの確立」の有効性を検証する調査を実施し分析を行う。
①の調査結果から、2007年の特別支援教育の制度化やその後のインクルーシブ教育の展開の中で、寄宿舎教育の充実や新たな寄宿舎併設特別支援学校を開校した自治体と、寄宿舎生減や学校の再編整備計画の中で寄宿舎の統廃合を促進する自治体に二極化していく傾向が明らかとなった。一方で、寄宿舎における「基本的生活習慣」「社会性」「社会的自立」「生きる力」の支援が特別支援学校の特色として積極的に打ち出されており、多様な実践が展開されていることが示された。
②の調査では、「生活リズム」では重要な睡眠に関する調査を実施した。対象は知的高等特別支援学校の寄宿舎に入舎している高校生と発達障害・知的障害当事者との調査結果を比較検討し、分析を行った。調査結果から、寄宿舎生の方が睡眠イズムが確立しており、睡眠に関する困難も少ないことが示された。一方で、集団生活である寄宿舎においては、睡眠困難が多いとされる発達障害・知的障害では、睡眠環境の点で課題があることも明らかとなった。
以上の調査結果をまとめ、学会発表及び論文投稿を行った。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2018年度の調査結果の分析（睡眠困難・ニーズ調査）が2019年度に行うこととなったことや寄宿舎に関する全国の都道府県教育委員会のウェブサイト調査を新たに加えたため、当初の予定より遅れる結果となった。
今後は、当事者調査の必要性も考えており、少し計画の修正を行いながら研究を進めていきたいと考えている。
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| 今後の研究の推進方策 |
・2020年度については、2018年度に実施した寄宿舎併設高等特別支援学校（知的障害）に在籍する高校生への半構造化面接法調査から、当事者が感じている寄宿舎の教育的機能・役割について考察し、学会発表又は論文投稿を行う。
・最終年度であることから、当初予定していた全国の寄宿舎併設知的特別支援学校の保護者、教職員調査を実施し、寄宿舎教育の機能」・役割を明らかにする。
・一方、全国的な新型コロナウイルス感染症の広がりの中で、学校の休校が続いていることから、学校を対象とした調査が難しいことも予測される。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
2019年度に行う予定だった全国調査ができなかったため、残額が出てしまった。次年度に移行するため執行予定。
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