重症児は、表出行動に著しい制限がある。そのため、言語・非言語コミュニケーション手段を用いて意図や感情を伝えることが難しい。保護者や支援者は、自らの働きかけが届いている、本人に快適な刺激であると確信が持てないことがある。そのために、保育者の自己効力感の低下が危惧される。重症児の覚醒状態、緊張、注意・興味の様相について客観的評価があれば保育者の自己効力感は維持されると考えている。本研究では、重症児の対人場面における瞬きを記録・観察する。瞬きから推察できる評価を保育者に情報提供し、より適切な働きかけについて協議を重ね、保育者の自己効力感を高める一助になることを目的とした。
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