研究課題/領域番号 |
18K02800
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研究機関 | 國學院大學 |
研究代表者 |
渡邉 雅俊 國學院大學, 人間開発学部, 教授 (40367602)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 仲間との相互作用 / 見立て / 知的障害 |
研究実績の概要 |
本年度は、研究課題における①予備調査と、②非知的障害児の調査を実施した。 ①予備調査:本研究課題の対象となる知的障害児の知的水準に概ね該当する小学校5、6年生を対象として、学校内における仲間との相互作用の特徴と、学習特性との関連性について調査を行った。その結果、仲間との相互作用が多い児童は、そうでない児童に比べて、学習動機や学習態度が優れていることが示唆された。一方、性差も認められ、女児の場合では、5年生から6年生にかけて、学習動機や学習態度が低下する傾向が明らかとなった。この結果から、本調査において、知的水準の高い女児に対しては、課題遂行の前に学習動機や学習態度について、安定期か否かを確認し、それに応じた対応を検討する必要が考えられた。また、1名の発達障害のある児童に対して、通常学級における仲間との相互作用の分析も行った。対象児について、約1学期間に渡り、観察や面接、介入を行った結果、不安定な仲間との相互作用が、学習の動機付けを低下させている可能性が明らかになった。 ②非知的障害児の調査:幼稚園に在籍する年長児(6歳児)32名を対象とした、仲間との 相互作用が見立てに及ぼす影響についての本調査を実施することができた。16ペアの見立て描画課題遂行の分析結果を出すことができた。結果の概要は、自発的な仲間との相互作用だけでは、課題遂行の改善は困難であり、課題解決方略に関する手がかりを与え、ペアで話し合うといった活動を挿入することが、課題遂行の改善に有効である可能性が推測される。この調査結果の詳細については、来年度の学会発表及び論文によって、公表する計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り進んでいる。ただし、本調査における問題発生を回避するために予備調査を1つ加えたため、調査結果の分析の一部が年度内に終了しなかったことは反省点である。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題の2年目は、1年目の成果の研究発表を行うとともに、知的障害のある児童生徒の本調査を実施する。研究課題の中核データを収集する期間となるので、スケジュールを慎重に管理して、実行が遅れないようにしたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
僅かであるが次年度使用額については、調査実施の時に用いる課題に関する準備費や分析時の人件費に使用する予定である。
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