研究課題/領域番号 |
18K02816
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
水内 豊和 富山大学, 学術研究部教育学系, 准教授 (30372478)
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研究分担者 |
山西 潤一 富山大学, 人間発達科学部, 名誉教授 (20158249)
和田 充紀 富山大学, 学術研究部教育学系, 准教授 (50756913)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | プログラミング教育 / 特別支援学校 / 知的障害 / 自立活動 / ICT / 教育課程 |
研究実績の概要 |
本研究は大きく、「1.知的障害特別支援学校におけるプログラミング教育の実態調査」、「2.知的障害特別支援学校におけるプログラミング教育の実証研究」の二部構成となっている。 1については、2018年度で完了している。ここで得られた全国からのプログラミング教育実践事例を2020年3月に著書「新時代を生きる力を育む知的・発達障害のある子のプログラミング教育実践」(ジアース教育新社)として刊行し、プログラミング教育の先行事例を早急に示す必要性へ対応した。 2については、富山大学人間発達科学部附属特別支援学校を実践校とし、2018年度は小学部において児童の実態に応じて、自立活動や生活単元学習、遊びの時間などの教育課程外での実践のあり方を検討してきたことに引き続き、2019年度は小学部教育課程に「プログラミング」という時間を年間通じて位置付け、自立活動として実施した。その結果、プログラミング的思考能力の育成を授業の中でどのように図るかについて多くの知見を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
「1.知的障害特別支援学校におけるプログラミング教育の実態調査」は2018年度で完結する課題であったが、その調査を踏まえ、先行事例を広く周知することが必要という課題が浮き彫りにされたことを受け、事例を広く採録した書籍を刊行することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、小学部・中学部・高等部の全学部において学校全体として、体系的・系統的にプログラミング教育を位置付け、さらなるプログラミング教育実践の可能性を探求する予定である。 また、実践事例について、日本特殊教育学会、日本教育工学会などにて成果報告を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2019年度内に行う予定であった海外視察調査は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で実施しなかった。 2020年度は、研究成果の社会還元のため、富山大学人間発達科学部附属特別支援学校を会場に、プログラミング授業公開、講演会、シンポジウムを行うためその経費充当分を考慮している。
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