研究課題/領域番号 |
18K02820
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
魚崎 典子 大阪大学, 国際教育交流センター, 特任准教授(常勤) (00721523)
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研究分担者 |
殷 成久 神戸大学, 情報基盤センター, 准教授 (20512180)
毛利 考佑 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (60796001)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 就職支援 / 留学生 / eBook / ラーニングログシステム |
研究実績の概要 |
平成30年度の予定として1) アンケート調査、 2) 国内外の就職支援システム調査、 3) SCROLLとEPUBを組み合わせた留学生向け就職支援ポータルサイト開発(プロトタイプ)、4) コンテンツ作成、研究計画報告の場としてICCE2018 Work-in-progressセッションにてポスター発表を掲げた。以下に項目ごとに実績を示す。 1) 研究代表者の所属する大学の留学生を対象に2018年10月から2019年1月にかけて日本での就職の不安要素について選択形式、どのような支援を望むかについて自由記述形式のアンケート調査を実施。77名の回答を得た。統計結果は国際学会で発表予定。 2) 平成30年6月7日Hilton New Orleans Reiverside で開催されたNACE Conference & Expo2018に参加。Equifax /Eventus.io, 12twenty, Emsi 各社の各ブースを訪問。大学生のキャリアサポートに関する情報収集。Geographic Solution, Inc、California State University, SacramentoおよびMichigan State Universityの担当者と学生のキャリア支援について情報交換。 3) 留学生向け就職支援のプロトタイプとして、SCROLLのEPUBシステムとチャットツールInCircleを組み合わせた就職関連用語学習シナリオを作成、パイロット実験を実施。2019年7月に開催されるHCII2019にて発表予定。 4) 3)で実施したパイロッット評価実験用のコンテンツをEPUBとBloggerサイトで作成した。 研究計画報告:ICCE2018 Work-in-progressセッションにてポスター発表を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成30年度の予定として掲げた1)から4)の項目について「おおむね順調」である理由を以下に示す。 1) 留学生対象アンケート実施完了 2) 国内外の就職支援システム調査に関しては、米国内の最大規模の就職エキスポNACE2018で一同に会した大学担当者や就職関連業界担当者と面談調査を実施。 3) SCROLLとEPUBを組み合わせたチャットツールInCircleを組み合わせた留学生向け就職支援システムプロトタイプを構築。 4) コンテンツ作成に関しては3)で構築したシステムにコンテンツを実装、7月開催予定のHICC2019で発表予定。 研究計画の発表の手段としてICCE2018 Work-in-progressセッションにてポスター発表を行なった。以上よりすべての項目においておおむね順調と評価。
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今後の研究の推進方策 |
平成31年度の予定として1) SCROLLとEPUBを組み合わせた就職支援ポータルサイトの公開、 2)コンテンツの拡充、3) システムのパイロット評価実験、研究成果中間報告の場としてJSET2019/ICCE2019/日本キャリア教育学会にて口述発表を掲げている。項目毎の推進方策を以下に示す。 1)新しくポータルサイトをサーバに置くことは予算の都合上困難であることから、前年度構築したSCROLLと別個のチャットシステムを組み合わせたプロトタイプを、そのまま使用。新SCROLLが本年度リリース予定。 2) パイロット実験のためにコンテンツを拡充中。 3)評価実験を2019年度4月から5月にかけて実施予定。 研究成果中間報告はJSET2019およびICCE2019にて口述発表。当初予定していた「日本キャリア教育学会」ではなく文科省主催「全国キャリア・就職ガイダンス」@東京ビッグサイトにてポスター発表予定。
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次年度使用額が生じた理由 |
理由:1)交付決定額が申請額より下回った為、2)出張費が予想を上回った為、予定していた物品購入(ビデオカメラ/ノート型PC/Adobe Acrobat Standard DC計60万円)を断念したことにより、次年度使用額が生じた。※出張費が予想を上回った理由:研究中間報告及び研究広報活動のために国際会議LTLE2018@米子においてスペシャルセッションを設けたが、セッション成立に必要な最低発表者数に満たない可能性があった為学生と研究員の発表を呼びかけ二人分の出張費をカバーすることとなり当初予定になかった出張費および会議登録費を計上することとなった。但し物品購入を断念したことによる研究の遅延および支障は現時点では認められない。(コンテンツ作成用に購入予定であったビデオカメラは動画コンテンツを作成するまでに至っていない。アルバイト人員用に購入予定であったノート型PCは、現時点ではアルバイトを採用していないため不要。コンテンツ作成用に購入予定であったAdobe Acrobat Standard DCは、コンテンツをパワーポイントで作成している為現時点では必要としない。) 使用計画: 広報活動(システムの紹介や研究発表)に使用する。具体的には当初予定には入っていなかったがmLearn2019@デルフトでパネリストとしての登壇依頼があり参加の方向へ。その資金の一部に本繰越し金を充てる予定。
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