研究課題/領域番号 |
18K02820
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
魚崎 典子 大阪大学, 国際教育交流センター, 特任准教授(常勤) (00721523)
|
研究分担者 |
殷 成久 神戸大学, 情報基盤センター, 准教授 (20512180)
毛利 考佑 京都大学, 学術情報メディアセンター, 講師 (60796001)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | 留学生 / 就職支援 / eBook / チャットシステム |
研究実績の概要 |
令和元年度の計画として、1) SCROLLとeBookを組み合わせた留学生向け就職支援サイトを公開する、2)キャリアサポートコンテンツの拡充、3) システムのパイロット評価実験の実施、4) 研究成果中間報告を行うことを掲げた。以下に項目ごとに実績を示す。 1)昨年度の【今後の研究の推進方策】で述べたが、新しくポータルサイトをサーバに置くことは予算的に困難であることから、前年度構築したSCROLLとチャットシステムを組み合わせたプロトタイプを、そのまま使用した。具体的にはSCROLL内にePUB形式で実装されたeBookシステムに留学生向け就活用語学習コンテンツをアップロードして留学生の就活用語の学習支援を試みた。またInCircleと呼ばれるチャットシステムを利用し学習者同士の相互作用の促進、就活関連情報の配信を行なった。 2)日本語が得意でない留学生向けコンテンツを充実させた。具体的には英語説明の拡充、イラスト等の視覚情報の拡充、日本語の平易化を行い、クイズ問題を拡充した。留学生向けキャリア関連イベント/留学生に役立つ情報をチャットシステムで配信した。 3) 2019年度前期研究代表者の担当2クラス、2019年度後期担当1クラス内で評価実験を実施。 4) 2018年度後期に実施した実験結果を2019年7/29(月)米国オーランドーで開催されたHCII2019で発表。3)の評価実験に関しては2019年度前期の評価実験は11/10(日)長崎大学で開催された日本キャリア教育学会第41回研究大会でポスター発表、および12/4(水)台湾Kentingで開催されたICCE2019において口頭発表。ラーニングアナリティクス的アプローチで分析を行なった評価実験結果はHICC2020(オンライン開催)にて発表予定。2019年度後期実施した評価実験の結果はオンライン開催のICCE202に投稿予定。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和元年度の予定として掲げた1)から4)の項目について「おおむね順調」である理由を以下に示す。 1) 既存のeBookシステムとチャットシステムを組み合わせることで就活用語学習支援システムおよび情報配信システムを実装した。2)学習コンテンツに関しては日本語平易化と英語の説明補充、視覚情報補充を行なった。留学生向けキャリア関連情報を収集し配信を行なった。3) 2019年度に評価実験を3回実施した。4) 研究成果中間報告に関しては2018年度後期および2019年度前期に実施した評価実験の結果報告を国際会議と国内学会で行なった。2019年度後期評価実験の結果報告は2020年度に行う予定である。以上よりすべての項目においておおむね順調と評価する。
|
今後の研究の推進方策 |
令和2年度の予定として1) コンテンツの拡充、 2)前年度のパイロット評価実験結果分析をもとに改良したシステムで拡大評価実験実施、研究成果報告の場として1) JSET2020/ICCE2020/mLearn2020にて口述発表、2) システム体験ワークショップ開催を掲げている。項目毎の推進方策を以下に示す。 1) 評価実験のためにコンテンツを拡充中。 2) 評価実験を2020年度7月から8月に実施予定。 研究成果報告については 1) JSET2020/ICCE2020/ mLearn2020にて発表、2) システム体験ワークショップ開催はコロナの影響で開催が困難となった場合、スライドシェア等のオンラインサイトに手順をアップロードしシェアする。
|