研究課題/領域番号 |
18K02828
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研究機関 | 日本工業大学 |
研究代表者 |
辻村 泰寛 日本工業大学, 先進工学部, 教授 (80240977)
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研究分担者 |
山地 秀美 日本工業大学, 先進工学部, 教授 (20327018)
粂野 文洋 日本工業大学, 先進工学部, 教授 (50442512)
大橋 裕太郎 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (60722361)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 社会実装 / 地域連携 / プロジェクト型学習 / 質的評価 / オンライン環境におけるアクティブラーニング |
研究実績の概要 |
これまでに構築した社会実装型PBL実施スキムの確立と、運用に係わる様々なノウハウの知識化を目指して知識ベースの汎化を試み、水平展開の可能性を検討する予定であった。しかし、コロナ禍の影響で2020年度の目標を達成することができなかった。我々は、上記の最終フェーズを期間延長を申請し、2021年度に実施することとしたが、コロナ禍の影響は2021年度中も続き、それまで得られたデータを見直し、分析を進めたが、十分に最終的な目標の達成をすることができなかった。 2021年度は、別の視点から社会実装型PBLの運用について考察を行うことにした。コロナ禍の影響で、社会実装PBLを含むアクティブラーニングをオンラン環境で実施せざるを得ない状況が2年間続き、そのことがアクティブラーニングの実施方法にどのような変化をもたらしたのかを、大学教員を対象としてアンケート調査を実施し、その結果を分析することで明らかにすることにした。これにより、参加者の係わり方がどのような質的変化をしたのかが分かり、それを通して参加者の本来の役割を再評価し、教育の質的評価を行なえると考えた。 アンケートを大学教員2392名に依頼し、225名からの回答を得た。結果を分析すると、オンラインであったとしても、50%弱の教員が工夫次第では対面と同様の教育効果が得られると回答した。この傾向は文系大学に強く見られ、理系の課題と文系の課題の本質ていな違いによるものと推測される。また、コロナ禍以前からアクティブラーニングの運用に困難さを感じていた教員にとっては、コロナ禍はネガティブな意識をより強く与えたと考えられる。 この結果に関しては、2022年度に開催される「第70回年次大会・工学教育研究講演会」において発表を予定している。また、より詳細な内容を研究論文にまとめて、投稿する予定である。これを以って、本件研究の総括としたい。
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