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2023 年度 実績報告書

SA・TA育成者ネットワークの構築とSA・TA活用により教育の質的転換を促す研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K02831
研究機関成蹊大学

研究代表者

勝野 喜以子 (松本喜以子)  成蹊大学, 経済学部, 教授 (90316935)

研究分担者 佐藤 万知  京都大学, 高等教育研究開発推進センター(令和4年9月30日まで), 准教授 (10534901)
鈴木 学  福岡大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (70723542)
加藤 かおり  国立教育政策研究所, 生涯学習政策研究部, 総括研究官 (80323997)
足立 佳菜  佐賀大学, 教育学部, 准教授 (20723539)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード学生アシスタント / SA・TA / FD / 授業支援
研究実績の概要

研究の目的は、授業支援を行うSA・TAを対象に授業に参画させる効果やSA・TAを生かす授業設計、SA・TAに必要なスキルやその育成方法などを探求することである。
現状、TAに関しては、広島大学や九州大学をはじめとする3階層モデルが普及しつつあるため、最終年度は対象を授業支援や学習支援を行うSAに限定し、国内ですでに導入実績のある11大学(国立:3校、私立:8校)を対象に訪問調査を実施した。そこで見えてきたのは、TA制度とは違い、SA制度を持続することの難しさである。SAは文科省でその導入目的などが明確に定められているわけではないため、各大学がそれぞれの判断で定義して導入している。そのため、予算の削減や人件費の高騰などによる時間の削減なども受けやすく、新型コロナによるオンライン授業を機にSA制度自体が廃止された大学などもあった。現在継続している大学でも、学生の気質の変化なのかSAになる学生が集まらずに、制度自体が崩壊する危機を迎えている大学も少なくない。
そんな中、学生に人気のあるSA制度を構築している大学では、SAのコミュニティを形成すべく、担当教職員が様々な工夫を行っていることが分かった。その方法は、毎週ランチミーティングで顔を合わせてフィードバックを行っていたり、時には担当教員のポケットマネーでピザパーティを開いたり、学生が自由に集まることが出来る部屋を用意していたり、学生が発案した企画(学習支援以外のもの)を実施することを教職員がバックアップしたりと様々であった。
それぞれの大学での事情が異なるため、一律にこの方法が有効であるということはできないが、”学生の力を生かす”という大学のあるべき姿を考えると、SAコミュニティの形成は各大学に適したSA制度を構築する際の重要なポイントになると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 教育に関わるアクターとしての学生と教員2023

    • 著者名/発表者名
      勝野喜以子
    • 学会等名
      大学教育学会

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公開日: 2024-12-25  

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