研究課題/領域番号 |
18K02841
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研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
佐藤 慎一 日本福祉大学, 国際福祉開発学部, 教授 (10410763)
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研究分担者 |
影戸 誠 日本福祉大学, その他部局等, 客員教授 (50351086)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 全天球映像 / 国際協働学修 / Project Based Learning / Virtual Reality / 高等教育 |
研究実績の概要 |
当該年度は、本来であれば前年度が最終年度であった研究期間を延長し、大学での学生との作業時間が限られた中でもオンラインで実施可能な評価実験を計画・実施して研究成果を取りまとめる予定とした。しかし、一定、遂行することができたものの、十分な実験を実施するまでには至らず、さらに1年、研究期間を延長して取り組むこととした。 被験者が自宅などからでもオンラインで全天球映像を体験できるよう、動画共有サイトに、オンライン映像アーカイブを作成した。前年度までに、試験的にアーカイブした映像に加え、本研究において蓄積してきた多数の映像を追加したものである。本研究の主旨と制約を踏まえ、汎用の動画共有サイトYouTubeへのアーカイブを実施したが、その過程で、膨大なデータを登録したためか、サイトの制限により映像の追加が行えなくなるという事象が発生した。数日後には登録可能となったが、臨場感のある高解像度の全天球映像は膨大なデータサイズとなるため、大容量化している現在においても、制限が生じうることがわかった。こうした事象も生じたため、計画を超えた時間がかかったものの、映像アーカイブは想定していたものを作成した。 その後、自身のスマートフォンをセットすることで全天球映像を体験できる段ボール型(組み立て式)の簡易閲覧装置を被験者に配布し、実施する予定であった。しかし、映像アーカイブの作成に想定よりも時間を要してしまったこともあり、映像の閲覧に関しては、2人の学生による予備的な活用と意見交換にとどまった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
業務繁忙に伴い想定していたエフォートを割くことができなかった。また、映像アーカイブの作成に際し、データサーズの超過に起因すると思われる登録不可状態が発生し、想定以上の時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
さらに研究期間を1年延長して対応する。前年度に変更した研究計画の内容自体は、共同研究者との協議により妥当なものと判断しており、一定の進捗は得られているため、これを継続し、十分に対応できなかった部分を、着実に実施していくこととする。具体的には、全天球動画によりもたらされる没入感により、当事者意識の向上など、通常の平面映像を超えるような効果がもたらせうるかを検証していく。また、今後の実践的な活用を念頭に、一般の学生による自律的な活用に向けた可能性についても考察し、効果と課題について整理していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
学会・研究会が依然としてオンライン開催であり、旅費を執行する機会がなかった。実験を十分に遂行することができず、それに伴い、謝金の執行もなかった。
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