研究課題/領域番号 |
18K02842
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研究機関 | 鈴鹿大学 |
研究代表者 |
小川 真由子 鈴鹿大学, こども教育学部, 准教授 (70736389)
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研究分担者 |
福田 博美 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90299644)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 養護教諭 / 高機能患者シミュレータ / シミュレーション教育 / 救急処置 / 臨床判断 / プログラム開発 / 学校看護 / フィジカルアセスメント |
研究実績の概要 |
3ヵ年計画の最終年度であったが、新型コロナウイルス感染症の影響により、介入調査を実施することができず、新たなデータを収集することができなかった。本来これまでの研究成果を反映させた教育プログラムの実施を行い、研究課題の最終評価を行う予定であったが、次年度に繰り越されることとなった。 今年度の研究実績は、これまでに集められたデータの見直しとプログラム変更内容の確認を行った。救急処置に必要な基本的看護技術としてフィジカルアセスメント能力の習得が必須であり、その習得方法に関しての経年データ分析を行った。 フィジカルアセスメント能力習得のためのタスクトレーニングは、実施することで技術と判断の自信を向上させることが明らかとなった。また、バイタルサインのタスクトレーニングを複数回行うことで、心室期外収縮の脈拍の測定技術が向上した。加えて、脈拍・呼吸の設定により学生の間違うパターンがあることが明らかとなり、シミュレーション時のファシリテートについて今後検討が可能となった。養護教諭として子供の健康を守るためにも、シミュレーション教育が行える環境を整備し実践的な学習を継続していく必要性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響により、今年度の予定であった介入調査を実施することができなかったため、目標とするデータ収集に至らなかった。最終年度の予定であったが、調査研究の中断を余儀なくされ、研究計画を次年度へ繰り越すこととなった。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度を次年度に繰り越したため、中断されていた調査研究を再開させたい。 学校運営などは新型コロナウイルス感染症の影響を受けつつも、多様な授業形態で進められているが、調査対象と考えていた現職の養護教諭への介入調査に関しては社会情勢も踏まえつつ、柔軟に対応する必要があると考える。急な調査方法の変更や介入方法の工夫などの対応について、共同研究者と共に研究計画の再構築を図りたい。 しかしながら、最終年度の集大成として、研究課題を達成することができるよう、努力していく所存である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響で学会への参加がなく旅費を使わなかったことや、調査介入ができなかったことにより支出がなかったため。
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