本研究では金沢市内気温観測網から得られる気温データを活用した教育コンテンツについて検討している。特に兼六園に着目し、その地点における豊かな四季変化を形状あるもので示すために気温データから立体模型を製作した。さらに金沢市に隣接する野々市市についても末松廃寺跡公園近くの小学校で得られた気温データから同様な気温模型を製作した。白山連峰において雪が溶け始める春先に見られる雪形の発生から消失までの過程をモニタリングするための教育プログラムでは定点観測カメラシステムによって残雪の状況を常時撮影した。大気観測の教育プログラムの検討に関してはスカイラジオメーターを用いて4月から11月までの大気状況を観測した。
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