研究課題/領域番号 |
18K02853
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
小林 祐紀 茨城大学, 教育学部, 准教授 (20599617)
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研究分担者 |
村井 万寿夫 北陸学院大学, 人間総合学部(子ども教育学科), 教授 (00434465)
中川 一史 放送大学, 教養学部, 教授 (80322113)
佐藤 幸江 公益財団法人学習情報研究センター, その他部局等, 研究員 (90599614)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | プログラミング教育 / 小学校 / 教員研修 / 研修パッケージ |
研究実績の概要 |
2年目にあたる2019年度は,前年度に開発した各種研修パッケージの試用及び改善に取り組んだ。各種研修パッケージは,ウェブサイトを使って公開するだけではなく,研究代表者,研究分担者が各地の研修の際に紹介することで広く試用する機会を設けることができた。関東地方のある自治体では自治体内のすべての小学校において,本研修パッケージの一部を用いた校内研修及び担当者を集めて運用方法を学ぶ研修の機会を設定している。また開発した研修パッケージを参考にして校内研修を実施した成果を学会にて発表することができた。さらに試用を通じて寄せられた意見を基に,研修パッケージの改善を行った。 また研修パッケージの試用から,授業づくりについて困難さが残ることが明らかになったため,小学校教員と協働して小学校プログラミング教育に関する授業開発や継続してプログラミングの授業に取り組む教員を対象にインタビュー調査を実施し,授業設計の際の視点を明らかにする取組を実施した。結果,数多くの授業を開発し公開する準備を整えることができた(2020年5月末公開予定)。また授業設計の10の視点を明らかにすることができ,学会にて発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り,開発した各種研修パッケージを公開し,研究分担者と共に紹介することで広く試用する機会を設けることができた。また,試用を通じて寄せられた意見をもとに改善することができた。 さらに研究を進める中で新たなリサーチクエスチョンが生まれ,当該研究に関連する小学校プログラミング教育の授業開発及び授業設計の視点に関する研究を進めることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度である2020年度は,各自治体の教員研修及び各学校において,開発した研修パッケージを実施し,評価することを継続する予定である。評価の際に,研究に耐えうる十分な量のデータを収集できるように配慮したい。 また,授業設計の視点を研修内容に反映させた研修パッケージver.2を公表する予定である。授業設計の視点を小学校プログラミング教育の授業を構想・実施する際の「指導指標」として,研修パッケージとは別の形で公開することも想定している。 これらを合わせて3年間の集大成としたい。
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