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2020 年度 実施状況報告書

学習ログと脳活動分析に基づく効果的な学習フィードバック方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K02864
研究機関九州大学

研究代表者

大井 京  九州大学, 附属図書館, 准教授 (70579763)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード学習ログ / フィードバック / 脳活動 / ラーニング・アナリティクス / 教材改善
研究実績の概要

本研究の目的は,学生の学習行動の履歴である学習ログを分析することによって理想的な学習行動パターンを明らかにし、このパターンに基づいた学習に対する効果的なフィードバック方法を開発すること,そして、フィードバックが学習に与える促進効果を学習時の行動データと脳活動の測定によって検証することにある。この目的を達成するために,本年度は以下を実施した。
大学生がe-bookを利用して自主的な学習をする際の学習ログとその分析結果を整理し、低成績者と高成績者間での授業以外での自主的な学習における行動パターン、特に好成績者の理想的な学習行動パターンを明らかにすることとした。本成果は,国際誌に投稿予定である。
続いて、フィードバックが学習のどの時点でどのような促進効果を示すのかを検証する前段階として、学習時の認知的側面と脳活動を明らかにすることとした。より具体的には、動画を利用した学習の認知的側面と脳活動を実験的に検証することとした。実験では,動画を利用した学習の理解を検証するために、動画を観察し理解する課題と、理解した動画の内容を口頭で伝達する課題を実施した。現在,動画の理解度を定量的に計測するための発話データ分析を実施中である。また、脳活動データについては、動画を観察し理解しようとしている過程と、理解した動画の内容を伝達している過程を分析中である。これらの分析結果に基づき,学習へのフィードバックに関する実験を実施する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究では、行動データと脳活動データの分析が必要となるが、COVID-19(新型コロナウィルス)の流行により,分析補助のスタッフの確保が困難になっており、分析が遅れている。また、対面形式かつ脳活動を測定する実験実施が非常に困難となっており,進捗の大きな障害となっている。

今後の研究の推進方策

今後は,遠隔での分析補助スタッフとのデータ分析もすすめ,効果的なフィードバックの検証段階に進む予定である。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で,実験準備と実施、データ分析に関する費用(物品費,出張費,人件費)の発生がなくなったため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Development and evaluation of a visualization system to support meaningful e-book learning2020

    • 著者名/発表者名
      Wang Jingyun、Shimada Atsushi、Oi Misato、Ogata Hiroaki、Tabata Yoshiyuki
    • 雑誌名

      Interactive Learning Environments

      巻: - ページ: 1~18

    • DOI

      10.1080/10494820.2020.1813178

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Exploring Factors that Influence Collaborative Problem Solving Awareness in Science Education2020

    • 著者名/発表者名
      Chen L., Inoue K., Goda Y., Okubo F., Taniguchi Y., Oi M., Konomi S., Ogata H., Yamada M.
    • 雑誌名

      Technology, Knowledge and Learning

      巻: 25 ページ: 337-366

    • DOI

      10.1007/s10758-020-09436-8

    • 査読あり

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公開日: 2021-12-27  

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