今年度も、昨年度に引き続き、新型コロナウィルス対策の影響を受け、久留米工業大学との共同研究である特別支援学校へのサービスラーニング実施に至らなかった。 現行に流通している映像解析ソフトでは、4K映像や360度映像を入力映像として扱えるソフトウェアがないため、映像編集ソフトAdobe Premiereによる360度映像を展開平面ではなく、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)で任意の方向を視認しながらタギングを行う方法で映像解析からの授業評価を試行してみた。学外での記録が難しく、学内の実習風景実施状況を記録。HMDでは任意の方向で映像を他捉えることが出来るため特定の個所での学生の状況確認を確認することは有効であるが、全体の把握は難しいことが分かった。 本研究では、360度全周囲カメラを用いて、特別支援学校における教育実践の様子を撮影し、その記録映像を児童およびサービスラーニングとして教育支援をする大学生各々の学習記録として蓄積するための「学習成果可視化システム」を構築し、その有効性を検証することを目的としていた。また特別支援学校での映像の蓄積が不十分であったため、予備研究としてバトミントン競技におけるスポーツ映像分析に全周囲映像の有用性を研究した。一方特別支援学校での教育支援の撮影についてはコロナ禍またその後も外部の出入りが制限され、映像の蓄積が進まず有用性を十分に検証するまでの記録撮影が出来なかった。また、現状の分析ツールでは全周囲映像を取り込んで映像を認識させることが難しく、今後の開発が望まれる。
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