研究課題/領域番号 |
18K02881
|
研究機関 | 秀明大学 |
研究代表者 |
山口 高領 秀明大学, 学校教師学部, 専任講師 (60386555)
|
研究分担者 |
神田 明延 東京都立大学, 人文科学研究科, 准教授 (10234155)
鈴木 政浩 西武文理大学, サービス経営学部, 准教授 (10316789)
湯舟 英一 東洋大学, 総合情報学部, 教授 (70339208)
金子 雅也 東洋大学, 総合情報学部, 助教 (50748035)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 英語文章読解 / 速度と理解度 / ウェブ上での読解 |
研究実績の概要 |
今年度は、まず、文章読解システム(erams)の拡張を行いました。従来までは、学習者がシステム上で、文章を読み、読みの速度と理解度を自動測定することはできていました。しかし、学習者が過去の読解の結果について参照することができませんでした。今年度のシステム拡張によって、自分のこれまでの読解の履歴を参照することができるようになり、実験参加者にとって教育的配慮がしやすい環境になりました。 次に、東洋大学の金子雅也助教が研究組織に加わり、文章素材の語彙・表現の難易度分析を行う体制が強化されました。 さらに、研究会を開催し、意見交換をした結果、心理学系の英語母語話者を対象とした英語読解の素材は、少なくとも500語以上の物語を題材とした実験が多いということが確認されました。本科研費研究で想定している日本人英語学習者は、速度を含めた英語読解力の測定の信頼性を高めるために、英語文章を複数用意することと、システムを使用する学習者の集中力の確保をするために20分程度であることを考慮すると、一つの文章あたり100語から200語程度の文章素材が妥当であろうという結論に至っています。また、その他の論点としては、PCではなく、スマートフォンやタブレット上で、この読解システムを使った場合に、文章のレイアウト(1画面上で1行あたり何字表示されるか)によって、読解システムで測定した結果が変わってくる可能性が指摘され、日本語の文章にて測定に幅があるか確認する必要性が指摘されました。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
動画の教育的活用については、ウェブ上のシステム化にまで至っていません。登録されていない外部の人間がアクセスできない閉じたシステムではありますが、著作権に配慮し、教育的な配慮をした研究実施に至るまでの点で遅れがあります。
|
今後の研究の推進方策 |
英語の文章素材について、著作権処理について予想より時間がかかっています。そのため、著作権に配慮しながら、読解システムに載せる文章素材について検討をしています。
|
次年度使用額が生じた理由 |
コロナ感染拡大のため、研究計画が遅れたため。使用計画としては、著作権に配慮した文章を搭載した読解測定にかかる諸費用や環境整備に支出する予定です。
|