当初,社会系学部の学生が人工知能を利用する上でのプログラミング教育のみに焦点を当て研究を開始した。しかしながら,人工知能を利活用する上においては,社会的な背景,解決すべき課題の把握,技術的な知識の理解と応用,人工知能利用を評価する能力の4つの階層が存在し,それぞれの階層の理解とそれらを繋ぐための接続子の的確な把握が必要であろうとの結論に至った。そこで,本研究では各階層の整理と階層を繋ぐ接続子の抽出,また,それら全体を把握するための概念をモデルとして提案した。 本研究で提案したモデルは,学生のメタ的な認知能力にアプローチし人工知能を利活用する人材を育成するために活用することが可能となる。
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