研究課題/領域番号 |
18K02950
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研究機関 | 宇部工業高等専門学校 |
研究代表者 |
中村 成芳 宇部工業高等専門学校, 一般科, 准教授 (20623995)
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研究分担者 |
武藤 義彦 宇部工業高等専門学校, 経営情報学科, 教授 (20259930)
畑村 学 宇部工業高等専門学校, 一般科, 教授 (30300619)
油谷 英明 北九州工業高等専門学校, 生産デザイン工学科, 教授 (40332093) [辞退]
市坪 誠 長岡技術科学大学, 工学研究科, 教授 (50223102)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | コンピテンシー / ジェネリックスキル |
研究実績の概要 |
本研究は工学教育における各段階での技術者コンピテンシーを育成する教育プログラムを開発する.工学教育の各段階での教育プログラムのモデルとして(1)基礎科学・専門教育などいわゆる講義型授業,(2)PBL型授業,(3)実験・研究活動における技術者コンピテンシー育成のための教材・教授法の開発と授業の実践と技術者コンピテンシーの評価手法を確立する.本年度は計画通りに(2)PBL型授業の開発と実践を中心に研究を進めた.コミュニケーション力、課題発見力の基礎力育成に向けて、高専低学年向けの地域課題発見をテーマとした授業の設計と補助教材(大判テンプレート教材等)を作成した.ジェネリックスキルやSDGsの概要の説明や、各種思考法、話し合いの手法、分析法(マインドマップ、ブレインストーミング、ロジックツリー、特性要因図など)の体験を組み込んだ構成で授業を設計した.全10回のPBL授業として実践した.またコミュニケーション力、チームワーク力等の基礎力育成に向けて、基礎自然科学科目におけるSDGs理解をテーマとしたグループ演習の設計と補助教材(大判テンプレート教材等)の作成を行った.(3)についても高専低学年の実験において、コミュニケーション力の基礎力育成に向けて、ストーリーボードを使用して実験手順を説明する補助教材を作成した.一部を先行実施した.これらの技術者コンピテンシーの評価法としてアンケート、ルーブリック、成果物評価、テスト等を検討しデータを取得した.これらの結果の一部については論文、学会等で成果発表を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通りに本年度は特にPBL型授業に関する技術者コンピテンシー育成の教材・教授法の開発と実践を行った.コミュニケーション力、チームワーク力、課題発見力等の基礎力育成のために、地域課題発見をテーマとしたPBLや、基礎自然科学科目におけるSDGs演習を設計して実践した.また実験科目における教材・教授法の開発も進めた.評価手法も検討して検討しデータを取得している.
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今後の研究の推進方策 |
2020年度は計画通りに実験科目等での技術者コンピテンシー育成のための教材・教授法の開発と実践や、技術者コンピテンシーの評価手法の検討と分析を中心に行う.それらの結果を踏まえて、前年度までの講義型科目、PBL型科目の授業手法、教材の改良も検討していく.
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次年度使用額が生じた理由 |
計画では学外の研究分担者との会議や、学外出張を複数回予定していたが,社会情勢を踏まえて打ち合わせをビデオ会議等に変更し出張の一部を中止した.その旅費分を残額として次年度に繰り越した.次年度の研究分担者への打ち合わせ会議の旅費に使用する.
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