研究課題/領域番号 |
18K03012
|
研究機関 | 文京学院大学 |
研究代表者 |
村井 潤一郎 文京学院大学, 人間学部, 教授 (50337622)
|
研究分担者 |
野瀬 出 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 准教授 (60337623)
太幡 直也 愛知学院大学, 総合政策学部, 准教授 (00553786)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 嘘 / 欺瞞検知 / 真偽刺激 / 映像 / データベース |
研究実績の概要 |
欺瞞研究の遂行において最も重要な点は,真偽刺激が良いものであることである。刺激の真偽性がきちんと担保されていないことには,それに基づいて導出される結果に信頼が置けなくなる。これまでの欺瞞研究では,各研究においてローカルに刺激作成がなされ,それを用いた実験が遂行され,実験結果が積み上げられてきた。こうしたオーソドックスな流れを踏む研究において,刺激作成は手間のかかる工程であるので,標準的な刺激を用意し,各研究者に利用してもらうことのできるデータベースを構築することには意味があるだろう。刺激作成の手間が省けることに加え,同じ刺激を用いていることで実験結果の比較可能性が高まることも大きい。そこで,データベースの試作版を作成し(https://deception.jp/),研究グループ内でいろいろと検証を重ねてきた。実際に刺激を収録し,それらをアップロードした上で,刺激を閲覧するなど様々な角度から精査した結果,いくつかの不便な点,改善点が見出された。こうしたユーザビリティの問題をクリアするに際し,試作版データベースのシステムでは限界があることが分かったので,根本的な解決としてデータベース自体をMoodle化した(https://deception.jp/moodle/)。この改良されたデータベースでは,真・偽での検索機能が加わるなど(例:「真」の刺激だけ選択的に検索する),より使いやすいものになった。一方,刺激の作成については,引き続き学生に協力を仰ぎ,適宜収録を進めた。どのような状況で収録するか(質問内容など)についても,研究グループ内でその都度議論した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データベースの改良は済ませたものの,格納すべき刺激の作成に時間がかかっている。
|
今後の研究の推進方策 |
各メンバーの所属先大学の学生に,刺激収録への積極的参加を促す。
|
次年度使用額が生じた理由 |
様々な事情から研究の進捗が遅れ,また学会出張の機会が減少した。次年度は,刺激の収録,データベースの保守などに出費を見込んでいる。
|