研究課題/領域番号 |
18K03013
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
香川 秀太 青山学院大学, 社会情報学部, 准教授 (90550567)
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研究分担者 |
橋本 栄莉 立教大学, 文学部, 准教授 (00774770)
宮本 匠 兵庫県立大学, 減災復興政策研究科, 准教授 (80646711)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | オルタナティブ・コミュニティ / 幸福度 / 互助・相互扶助・贈与経済 / 学習論 / 協同性・共同性・協働性 / ポスト資本主義 / マルチチュード / アナキズム |
研究成果の概要 |
職場の抑圧,被災,難民等の危機的状況下で生まれる新しいコミュニティの特徴を調査した.現地のフィールド調査により,概して①利益獲得が中心の「近代的経済システム」と,互助を中心とする「人間経済システム」との間,および②近代的官僚システムと,草の根の自由なアナキズム的活動との間で,揺れ動き(矛盾と協同関係)がみられ,その具体的な事例を明らかにした.量的な質問紙調査により,一般の労働者において(も),互助活動と幸福感とで正の相関がある一方で,収入と幸福感とでは負の相関がみられ,収入面より互助関係が精神的健康にとって本質的であることが示唆される.それらを統合し,次の社会形成に何が必要か理論的に論じた.
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自由記述の分野 |
学習論,コミュニティ論,ポスト資本主義論,状況論,活動理論,アクターネットワークセオリー
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:危機から生じる新たな社会的実践の内実や特徴を明らかにしたこと,また,従来別々であった心理学の学習論と,哲学や人類学・社会学のポスト資本主義論とを結びつける新しい学際的アプローチを開拓したことにある.本研究では,そのアプローチの中核になりうる新たな概念(交歓,ZAD)を構成し,新しい学術領域の方向性を示した. 社会的意義:昨今,様々な社会課題が指摘されるなか,危機を契機にして,既存の社会的枠組みや常識を打ち破ろうとするポジティブな動きに着目し,その実態や特徴を解明した点にある.また,単に理想論としてではなく,一般の労働者自身の健康にとっても協同や互助が重要という数量結果も示した.
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