研究課題
基盤研究(C)
本研究課題は,安全文化評価・向上プログラムにおいて,安全文化を向上するための活動を阻害する要因を探索的に明らかにし,それら阻害要因と当該組織の文化の関係をアクション・リサーチ型の研究によって明らかにすることを目的とした。対象組織での調査が中止されたものの,研究方法を修正し,一部職位への活動負荷の集中,改善対象の限定,プロジェクトの早期効果要求など,複数の阻害要因を抽出することが出来た。今後阻害要因の更なる抽出や要因の整理が求められる。
産業心理学
安全文化の評価方法や安全文化向上に必要な要点については,これまでに多くの議論がなされている。しかし,安全文化を向上させる取り組みの実態を詳細に観察・報告した例はあまり見られない。対策活動時に発生する傾向のある阻害要因が明らかになれば,対策立案や実施の際に予め工夫することが出来る。今後更に知見を蓄積することで,効果的な安全文化向上方法を社会に提供することが可能となる。